| ◆ 『プリンセス・ハムレット』 (ミクロコスモス) |
| ◆公演時期 | 2000年8月28日〜29日(東京公演) |
| ◆会場 | 北とぴあ・さくらホール |
| ◆作・演出・作詩 | 犬石 隆 |
| ◆総監督・振付 | 森田 守恒 |
| ◆振付 | 小川 こういち |
| ◆音楽監修・作曲・編曲 | 山口 秀也 |
| ◆音楽監督・作曲・作詞・編曲 | 玉麻 尚一 |
| ◆音楽協力・作曲 | つのだ たかし |
| ◆歌唱指導 | 岡崎 亮子 |
| ◆美術 | 斎木 伸太朗 |
| ◆照明 | 山田 茂 |
| ◆衣装 | 畑野 一恵 |
| ◆音響 | 実吉 英一 |
| ◆舞台監督 | 斎木 伸太朗 |
| ◆ジャグリング指導 | 小西 康久 |
| あらすじ |
大好きだったパパが死んでまもなく、 聖花の家に新しい父親とその連れ子たちがやってきた。 聖花は継父たちになじめず、心を閉ざしてしまう。 死んだパパはそんな聖花のことが気にかかり、亡霊として聖花の前に現れます。 パパは幻の役者一座をともなって、 聖花をシェイクスピアもどきの不思議な世界へと誘います・・・ 悲劇と喜劇、幻想と現実がおりなす迷宮で、聖花がみたものとは? (パンフレットより、一部抜粋) |
| 観劇感想 |
悔やまれるのが、このミクロコスモスの前回の舞台、 『チェンナムの夢』を観なかったことですね。 テレビで見る事はできたのですけど・・・やはり生で観たかったです。 『チェンナム』の放送を観て感動し、演出が犬石さんということもあり、 プリンセス・ハムレットのチケットを取ったのですが・・・・・ う〜ん、チラシの時点で予想はついてたんですけど、 ほとんどのアンサンブルの役者さん、 化粧をしていて誰が誰だかわかりませんでした。 ちょっとここは残念ですね。 たくさんの舞台役者さんが出て、 明るく楽しい舞台にする・・・そんな犬石さんの意図がわかります。 確かに楽しいんですけど、その反面、飽きが来るのも早い。 盛大な『一面の麦の穂の中で』のナンバーは、 しっとりと観客に聞かせる曲ですけど、 人がたくさんいる必要性、まったく無しなんですよね。 無理してだす必要なかったと思います。 雰囲気的に、アルゴの『パパ、アイ・ラブ・ユー』にも似てました。 劇中劇というのもなかなか難しいのだけれど、 この舞台では大成功だったと思います。 真夏の夜の夢とか、ロミオとジュリエット、もちろんハムレット。 知っている人には『ムフフ・・・』と微笑むシーンばかりでした。 あとエンディングも気になりました。 もうひと波乱あってもいい感じだったんですけど、 淡々と終わってしまう・・・ ギャグドラマなんかにある、 『これで終わり〜ちゃんちゃん』という風に、まるで素っ気ない。 わざとこれは狙ったのかな? 子役ミュージカルでありながら、大人キャスト目立ってましたね。 普通は子役の影に隠れてしまうのだけれど、 今回はガンガン前に出ていってます(笑) 私的にはとても嬉しいなぁ〜! 三人ともすっごくうまいし、話のかけあいとかも良かったですね。 曲は、かなり好きな曲多いですね。 一番好きなのは、『ローズマリー咲く森へ』のナンバー。 聖花、三姉妹、父、母、透、玲亜、志穂と、 たくさん出てくる、紹介的ナンバーです。 まぁ単純なのが好きなんですけどね(笑) みんなの表情が生き生きしてるんですよ、このナンバー。 また、『弱きもの、その名は女』もいいですね。 聖花、玲亜、志穂のダンスや歌が聞けるし、 なにより透役の和也くんの場面がいい! パラパラ風の振付が多いのは、この年の流行を表現してますね。 カーテンコールでの『一面の麦の穂の中で』は印象深いです。 裕月さんが歌っているところもいいんだけど、 やはりこれは全員で最後に歌うっぽい曲だと思います。 その意味でこの曲の選択は良かったです。 気になった役者さんは・・・ 主役、聖花役の近藤久美絵さん。 ビデオでは、『魔法使いの夏休み』で、 生の舞台では『子猿物語』から拝見してますが、 メチャクチャ大きくなりました。 そして、すごく美人に!(『チェンナムの夢』の放送も観てましたが・・・) もちろん、それよりもなによりも、 演技の幅が出てまさしく女優として演じていました。 もう子役という枠ではないですね、完全に。 微妙な年頃の女の子ということで、かなり難しかったと思います。 でも、それをすばらしい感性で演じました。 自暴自棄になっている演技なんて、瞳の奥から怖さを感じました。 まさに狂気の瞳です・・・それを演じるのだから、本当にすごいですよ。 時には可憐に、時には小悪魔的に、 その表情の移り変わりは観客に十分伝わったと思います。 歌唱力は・・・好き嫌いわかれるかな〜? ああいう歌い方は、ハッキリ言って微妙ですね。私は特に不満ないですけど。 透きとおるような歌声というのではなく、 お腹の底から地響きが漂うような力強さを感じました。 歌っている時の表情、そして表現力もいいです! 一女優として、近藤久美絵さんの次回の舞台に期待したいですね。 (余談ですが、1989年のアニー(岩崎ひろみ)では、モリーを演じてます) 聖花の元パパ役の真名古敬さん。 『パパ、アイ・ラブ・ユー』の浜寺先生役の入鹿尊に似てるんですよね〜 その演技ぐせも。 個人的に、ちょっとそこが笑えました。 まさしく役者って感じで、その存在感は大きいです。 聖花のママ役の櫂さはるさん。 この人もうまいです。演技全般もそうですけど、歌唱力もすばらしいです。 黒田役の星野利晴さん。 おどけた感じが、とってもマッチしていて良かったです。 そしてもうひと役のクローディアスは、威厳のある王様役。 性格がガラリと変わり、迫力ありました。 こういう2役って、観てるこちらも楽しいですね。 透役の俵和也くん。 アルゴで大活躍だった和也くんも、 こんなに大きくそしてカッコよくなり・・・惚れました(爆) 少年の頃から、カッコよくなるんだろうな〜とは思ってましたけどね。 演技は、あいかわらずとぼけた役ですが(笑) 期待を裏切ることなくやってくれますね。うまいです! 表情の付け方がまたいいんだな〜 独特なリズムというのかな?それに観客が引き込まれるんですよね。 少年の頃は高音でしたが、 大人になってどんな感じになったのか楽しみにしていました。 若干低音にはなりましたが、昔の雰囲気そのままに、じつにいい歌声でした。 彼を観ただけでも、この舞台に来た甲斐がありますよ、本当に。 それほど、しっかりとした演技でした。 まちがいなく人気でますよね、彼は。 志穂役の加藤裕月さん。 これもまたメチャクチャ美人になっていてビックリ! 一番彼女が変わったっぽいです。 演技はしっかりしていますね 穏やかな役柄で彼女にピッタシ。 声にの張りがあって、とても聞きやすかったのも印象的です。 ただ、歌唱力は、ちょっとまだかな。 ソロの部分が多いのですが、ちょっと厳しいところもありました。 頑張って声を出しているのはわかるのだけど・・・ そういう理由ではないと思いますが、 『一面の麦の穂の中で』のナンバーは、 途中から山城さんや渡辺さんが加わってきます。 ハモルためだとは思うのだけど、 裕月ちゃんの歌唱力の弱さのために加わった感も否めない。 ソロで歌っても十分にいいところでしたから。 歌唱力のアップに期待です。 玲亜役の古賀久美子さん。 彼女も『GANG』等の舞台で小さい時から見ていますが・・・ 意外にあまり変わってない(笑) 彼女の表情の演技が好きなんですよね〜今回もいい表情してます。 お兄ちゃんを突き飛ばすシーンとか、なんか笑えますね。 歌の方は・・・マズマズかな? どちらかというと演技の人ですよね。 もうひと役のレイアーナの演技も、 けっこう危ない役で(笑)なかなか良かったです。 少女時代の聖花役の石井静ちゃん。 う〜ん、まずはルックスが可愛いいってとこかな? 笑顔が素敵ですよね。 今度はソロの歌が聞きたいな〜なんて思ったりします。 モナ役の奈良綾佳さん。 3 姉妹。普通長女がしっかりしてるんですけど、 たぶんわざと長女をとぼけた感じにしたんでしょうね。 そのコメディタッチの長女役は本当にハマッテました。 燐とした表情もいいですね。背筋もピシッとしていて好感もてました。 茜役の今井沙那恵さん。 3姉妹は3人とも個性があって、演技も上手で、安心して見ていられます。 彼女は次女ということで、真面目な優等生タイプ・・・ だけど、ちょっとドジなところもある役です。 なかなか好演してました。 真面目な役だと真面目一直線の役になってしまうけど、 柔軟的にその役を消化してました。 花子役の山本夏海ちゃん。 パンフにも書いてありますが、 舞台で美空ひばりさんの子供時代を演じてたんですね。 今回の舞台を見れば、それがブラフではないことが明らかです。 ムチャクチャ演技うまいですよ〜! 小山菜穂さんの再来かと思った(笑) たしかに大げさな部分もあるけど、あれはあれで全然問題ないですね。 表情の付け方とも最高! 顔面百面相というか、顔の筋肉の使い方とか練習してるんでしょうね。 歌も、小さいながらも頑張ってました。 ヨーリック役の渡辺早智子さん。 道化師人形の役だったので、 顔面化粧だらけのため表情がわからなくて残念です。 存在感あったような無かったような、微妙なんですよね〜 人形として立ち上がるシーンとか頑張ってました。 裕月ちゃん、結布ちゃんと三人の、 『一面の麦の穂の中で』のナンバーは本当に良かったです。 おしむらくは、最後ぐらい素顔で出てきてほしかったんですけど・・・・・ 難しいかな? パックを演じる役者役の山城結布さん。 元アニーズですね。 化粧をしているものの、彼女の表情はかなり目立っていました。 なんでですかね〜?やはりオーラでしょうか(笑) 歌もいいし、ダンスの方でも目立ってましたね。 総括 ビデオでもう一回観てみると意外に楽しかったです。 でも観劇してると、なんかなが〜い印象があるんですよね。 間があく場面も多いし。 おそらくわざとやっているとは思うけど、 イマイチ私には理解できませんでした。 近藤久美絵さんの演技が強すぎて、観てるこちらが疲れるのかな? 同日二回目の観劇は、自分がすごく疲れていた印象が残っています。 私的には、前の『チェンナムの夢』の方が好きですね。 |
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