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ミュージカル ピーターパン 1996年 観劇感想

満足度星星半星空星空星
公演時期 1996年3月28日~4月14日
会場 青山劇場
演出・翻訳・訳詞 加藤直
美術 妹尾河童
音楽監督 八幡茂
衣装 小峰リリー
照明 原田保
振付 室町あかね
声楽指導 泉忠道
レーザーデザイン 安田公房
音響 清水吉郎
舞台監督 北村雅則

あらすじ

イギリスのロンドンにあるダーリング家の子供部屋。 両親がパーティーに出かけ、寝静まった子供部屋に、 一人の男の子と光の妖精が飛び込んできます。 彼の名はピーターパン、そして妖精はティンカーベル。 ピーターパンは先週もこの部屋に忍び込んでいたのですが、 その時に家の愛犬であるナナに自分の影を捕まえられてしまい、 ダーリング夫人によってタンスの中しまわれてしまったのでした。

それを取り戻そうとやってきたのですが、影を見つけたものの、 自分のところに戻ってきてくれません。 悲しんで泣いているピーターパンを、 目を覚ましたこの家の少女ウエンディが、影を縫い付けてくれました。 騒ぎで、マイケルとジョンを目を覚まします。 影が自分の元に戻り、 喜んだピーターパンは子供たち3人に空を飛ぶ方法を教えてあげました。

ティンカーベルの道案内で、 ピーターと3人の子供たちはネヴァーランドへの旅に出かけます。 (パンフレットより一部抜粋)

観劇感想

ようやくにして初めて「ピーターパン」を観ました。 休憩が2回あることから、やはり全体的に子供向けですね。 大人の自分としては、ちょっと飽きがくる部分もあります。 なんか舞台に集中できず、他のことを考えたりしちゃったんですよね~ そこがちょっと残念かな。

レーザー光線を使ったティンカーベル、なかなかいいですね。 本当にいるみたい。 お約束の拍手の場面。子供じみているとわかってはいるものの、 拍手しちゃいます(笑) ワイヤーを使った動きも、生で見ると迫力満点。 かなり遠くまで飛ぶことにビックリしました。

気になった役者

主役、ピーターパン役の沖本富美代

初めて彼女の舞台を観たのですが、いいですね! やはり私的に大好きな俊敏な動き。 彼女はそれができているので、すっごく好感がもてました。 殺陣とかも素晴らしい。とてもカッコいい。 ただ、その分、歌のイメージがあまりありません。 それだけ印象深い歌が無かったってことかな?

フック船長役の川崎麻世

う~ん、私的にはイマイチですね。 かっこ良く演じようとする気持ちはわかるんですけど、なんか空回りな感じ。 まったくフック船長という役をつかめてなかった気がする。 ダンスシーンや殺陣のシーンはまずまず頑張っていましたけど。 かなり違和感ありました。

ウエンディ役の小高恵美

アイドルとしては知ってましたけど、女優さんとして見るのは初めてです。 でも、意外とうまく演じていました。 可憐でもあり、気の強い部分もあるウエンディ。 その役のイメージを壊すことなく、演じていたと思います。 評価高いですよ。

海賊スミー役のウガンダ・トラ

役のイメージそのまんまなんですけど(笑) フック船長より、断然印象深いです。 ダンスやリズム感があることは前々から知っていましたので、 それほど、「すっごくうまい!」という感覚は無かったけれど「このぐらいはやってくれるだろう」と思っていたので、 ある意味、安心して観ていられました。

タイガーリリー役の八重沢真美

さん。 この人の印象も強いですね。 力強いダンスシーンは、迫力ありました。ここは本当に見せ場でしたね。 つんと、いきりたった表情もすてきですし、歌唱力も抜群。 ピーターパン以外では、彼女がこの舞台を引っ張ったともいえます。 見応え満載でした。

総括

とりあえず、観るのは1回でいいかなって思いました。 何回も観るべきシーンがあればいいんですけど、 この舞台には残念ながら見当たりません。 もうお腹いっぱいって感じです。

ただ、この作品ではダブルキャストの方もいるので、 そちらを観る事が出来なかったのは残念。 笹本玲奈ちゃんも今年ぐらいで卒業かな? 1回は彼女のピーターパンみたいと思うんですけど、なかなか予定が。

※敬称略
キャスト表