公演時期 | 1995年12月15日~1996年1月7日 |
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会場 | 銀座 博品館劇場 |
原作 | 秋元康・池野恋 (集英社 月刊「りぼん」) |
演出 | 青井陽治 |
音楽 | 佐橋俊彦 |
原作脚色 | 三ツ矢雄二 |
台本・作詞 | 織田ゆり子 |
振付 | 堀内充 |
美術 | 二村周作 |
衣装 | 宇野善子 |
音響 | 大坪正仁 |
照明 | 林之弘 |
歌唱指導 | 実川俊晴 |
舞台監督 | 宮原修一 |
アレンジシンセサイザープログラミング | 玉麻尚一 |
あらすじ超元気で、そして心の優しいお転婆娘、りりか。 どこにでもいる普通の小学生です。 幼なじみの聖夜とはいつもケンカばかり。 ある時、憧れの加納先輩から思いもかけず、プレゼントを手渡されます。 それは不思議なナースキャップでした。 それをかぶると、ナースエンジェルに変身することができるのです。 地球の自然を守るために闘う看護婦、それがナースエンジェル。 りりかの不思議な物語が幕をあけました。 (パンフレットより一部抜粋) 観劇感想なるほど。今回はちょっと説教じみた、教養を教え込む場面もあるので、 大人の私としては抵抗ありますね。子供の感覚とは別ものでしょう。 でも、「怪我をしたら痛い・・・その痛さが無いとそのまま腐ってしまう。 だから痛いという感覚は必要だ」というのは、 ありふれた表現ですけど、悪くはない。 1幕と2幕の差が激しいこの舞台、1幕と休憩をはさんだ2幕とはガラッと雰囲気が変わります。 すごく明るい雰囲気だったのに、後半はほとんど暗い雰囲気。 出てくる役者さんも後半は敵に操られているため、 自己表現することなくそのまま歩いているだけ。 観てるほうとすれば、これは辛かったです。面白味が薄れました。 一番好きな曲は、またまた自己紹介曲になってしまうんですけど、 「都会よ、さようなら~こんちわ~大自然~」がいいですね! すっごく明るい曲で、ウキウキします(死語) 一緒に振り付けをしたくなっちゃいます。 その時の、なんともいえない真矢さんの表情が、またいいんです! 千秋楽は、りりかの声優さん、 麻生かほ里さんも登場され大盛り上がりでした。 入絵さんとも知り合いらしく、仲良く話し合っていました。いいね、こういうの。本当ほんわかする。 気になった役者主役、森谷りりか役の入絵加奈子やっぱいいですね~! かなり若い役なので、きびしいことはきびしいんですけど(笑) でもそこを演じるというのが役者さん。本当にうまい。 あどけない表情とか、子供らしい性格とかを、すごくうまくだしていました。 声の張りも抜群にいい! 真矢さんとのラブシーン(?)の歌の掛け合いのところが好きかな? そこのときのドキマギしてる表情も良かったです。 宇崎星夜役の黒田勇樹演技はまずまずかな?なんとなくこういう役が多いから、 そう見えてしまうのだけれど。歌はダメダメでしたね。かなり厳しいでしょう、あれは。 変声期との兼ね合いを考えたとしても、ちょっと残念な結果でした。 加納望役の真矢武士おおっ~やっぱりカッコいいですね~ しかも今回は良い人で、落ち着いた雰囲気の役柄。 まさに王子様って感じ(笑) 悪役加納バージョンもいいです!何ににつけても、いい味だしますね。 ダンスシーンもビシバシ決まって、観客を魅了していました。 でもなにげに、穏やかな声で歌うところが私的には好き。 「命の~花はどこにあ~る~」というナンバー。 落ち着き払って歌うことろがまたカッコいいんですよぉ~! デューイ役の水谷真伺ちょっと化粧が濃いかなと(笑) 印象的なのは、いろいろ変身したところかな? おばあさんや、釣り人のおじさんとか、なんかいい味出してました。 ちょっとアニメとは雰囲気違うので、イメージ的には厳しかったかも。 なんと言っても、美少年ってキャラですから。これは致し方ない。 ミュージカルナンバーの「宇宙のチリになるのさ~」がいいですね。 荒川さんとのかけあいの曲。迫力があって好きですよ! 桑野みゆき役の五条まいやはり、またも、お嬢様役です。 う~ん、彼女は、この役があっているから仕方ないんですけどね。 たまには違うの見たいけど。 今回の役はチョット意地悪なお嬢様。 つんとすました表情が、超最高です! りりかのグループとみゆきのグループが対決するナンバー、 「生まれた時から決まってるの」これがまたいいんだ~! 敵役+お嬢様系で、彼女に勝てる人はいないです。それほど良かった! ただ、後半、そのキャラクターが発揮されなくて残念でした。 風見安奈役の樋口智恵子前回より出番が少ないのが玉にキズですけど、 今回は頬っ被りがないので表情が良く見えました。 歌のソロの部分がたしかなかったので、そこが残念ですね。 演技的には、一番普通っぽい役だったので、自然に演技できてました。 なんか、年をとるごとに若く見えるんですよね彼女って。不思議だ。 杉山栄子役の宮島依里けっこう有名ですよね、彼女。 歌は、とてもいいです。ソロの部分があるわけではないけど、 声が遠くの観客席まで届いていました。 演技もお嬢様グループのひとりなので、けっこう似合っていたと思います。 ちなみに最近(2022年)だと海外ドラマの吹替とかもかなりやっています。 当時とは全然声質が違うかも。とはいえ声優さんなので若い声もできるでしょうね。 竹田美子役の玉置千砂子彼女もお嬢様グループのひとりで、けっこう気の強い女の子役でした。 正直、彼女がメインキャラクターに出てくれて嬉しかったです。 だってダンスとか本当に奇麗ですよね。 「生まれた時から決まってるの」のナンバーのダンスが、 強く記憶に残ってます。 王女ヘレナ役の佐野朗子出演シーン自体がそれほど多いわけではないですが、 印象に残るシーンはすごく多いですね。 なんといっても歌声。本当にすばらしいです。 私的には「羽の無い天使が、地球で暮らしている」という、 ナンバーのところがいいですね。 澄みきった歌声というか、清々しいものを感じさせます。 さらに佐野さん、王女様っていう表情してましたよ(笑) とってもプリティーでした。 表情からもいろいろ伝わってくるものがありました。 ブラック&ホワイト役の大浅裕介黒子のような存在ではありますが、 アンサンブルとして、敵役、味方役にも登場します。 淡々とした役柄、意外に大変だったと思います。 でも、最後の観客の拍手で、 彼がこの舞台にどれだけ貢献していたかがわかりますね。 やはり、お客さんは見てるところは見てます。 宇崎裕子役の大原ますみ今回は普段の表情を見ることができて、とても良かったです。 出番も多かったですし、お母様方も大満足かな? 声量はあいからわず大きく、そして響きわたります。 本当にお母さんって感じの役でした。 総括前半部分だけ、ずっと見たかった。 やっぱり暗い舞台は、あまり好きではありません。 そういうのを見るのでしたから、他にも舞台ありますから。 子供向けミュージカルですので、明るい方向にいってほしかったです。 ※敬称略 |