MOSH04「知りすぎていた男」


満足度
公演時期 2013年2月28日〜3月3日
会場 下北空間リバティ
演出 まつだ壱岱
脚本 MOSH タツオ 渡辺絋士

感想
舞台というよりもコント。
7〜8本ぐらいでしょうか?
ひとつひとつが長め。
最近は舞台もコントも、
演劇もお笑いもボーダーレス化しているので、
そんなに大きく変わりません。

会場は「しもきた空間リバティ」
このあたりはよく来たことがあるのですが、
まさかここに会場があるとはビックリでした。

出演者が着ている、
MOSHとキティちゃんのコラボTシャツあるということに、
まず驚く。
普通の舞台で、キティちゃんとのコラボなんてできませんよね。
なかなか深いものがある。

コントのみならず、
途中、普段練習で取り入れている?
ワークショップのような部分も面白かったです。
アドリブコントも、かなり強引なオチですが、
即興でやるっていうチャレンジ精神はいい。

出演者、基本プロなので、喋りはバッチリ。
声量が違うもの。
図師光博ウチクリ内倉の2本柱。
そこに、宮崎翔太杉江優篤、澤田拓郎がからむ展開が多い。

宮崎翔太は、
「第20回、ジュノンスーパーモデルコンテスト、審査員特別賞」
という肩書もありながら、
特に格好良さを見せつけるわけでもなく、
逆にブサイクな部分をお笑いにしようとするところがいい。
それだけ気合が入っているってこと。

花粉、面接のコントはイマイチかな?
それから幽霊のところも、話が読めすぎた。
読めても面白ければいいんですけど、
私の笑いのツボには入りませんでした。

ただ、人魚48でしたっけ?
あのネタは良かった。
アメーバやら、ツイッターやらのネットのネタ。
舞台でしかできないネタ。
みんないろいろ皮肉っているし、
知っているということは楽しい。

あとは彼氏と父親の会話、あのネタも好きかな?

今回のメンバーを観ていると、
みんな、いい意味で子供っぽい。
そういうノリでできるのが、また舞台のいいところ。
親近感わく意味合いもあると思うけれど。

私的に澤田拓郎の織田裕二、嫌いじゃない。
これからもガンガンやってほしい、
って、やる場所があるかわかりませんが。

男性陣はみんななんだかんだで演技はしっかりしてますから、
気になるのは女性陣。

中村まい
彼女はセリフもしっかりしているし、
舞台経験豊富なのが、観てとれる。
人魚48や幽霊のところも、じつにうまい。

池田ショコラ
喋りとか、セリフの声質はまだまだ。
ただ、彼氏を毒殺しようとするコントは、
よくやっていたと思う。
お笑いと、ちょっとした狂気のバランス。
けっこう難しいもの。

中村裕香里
普通にアイドルとしても通用するルックス。
ほとんど化粧しなくても全然大丈夫。
アイドルが一緒の舞台にいても、
全く見劣りしないのは彼女の「華」

今回は珍しく、それほど個性的な役はなく、
普通に「誰々の彼女」としての役。
素な感じ。
あまりコントとは関係なく、
歌声も披露してくれたのは嬉しいところ。

総括
演劇でありながらの、即興コント的な舞台。
ひとりひとりの個性が強かった印象。
コントなので、自分をアピールすることも重要ですよね。

(敬称略)
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