公演時期 | 2009年2月11日~15日 |
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会場 | 東京芸術劇場 中ホール |
作・演出 | 舘川範雄 |
音楽監督・演出 | 門司肇 |
振付 | 竹下宏太郎/高橋理絵 |
歌唱指導・音楽制作・稽古ピアノ | 福井小百合 |
美術家 | 石原敬 |
衣装 | ゆか(everlasting) |
あらすじ思い付いては書き初め、行き詰まるとすぐに別の話しを書き始める。 「書き散らし」が癖の劇作家である「作者」 彼の前にある日、見知らぬ人物が現れた。 「早く先を書いてください!」 それは「作者」がほったらかしにしていた、物語の主人公たちであった・・・ (パンフレットより引用) 感想観劇しました。 まず、思ったことは、ロビーの送られている花の多さ。 しかも著名人、業界関係者からの花ばかり。 私的な応援の花ではなく、大手からの花というのが舞台の重さを感じます それは客席にも言えます。 著名人、業界関係者と思われる方が多い。 観劇感想、書きにくい・・・っと言っても誰も見てないと思いますが。 客席は私が観た回は満席でした。 2幕構成でおよそ2時間30分~40分ぐらいでしょうか? けっこう長く思えましたが、集中して舞台を見ることができたので、 特に飽きることもありませんでした。 前半部分、舞台の流れ的に止まるところがあるのですが、 後半はまとまるので、そのあたりも見やすかった要因のひとつかも。 さて本編。 話しの流れ的には、それほど難しくはありません。 劇作家である作者。 思いつきで書いていた物語が多数あるものの、 行き詰まると別の話しを書き始めてしまい、未完のまま。 それに怒った各物語の主人公たちが現実に現れ、 作者に物語を書くよう迫る・・・ こんな感じです。 ミュージカルコメディ。 う~ん、しかし、かなりツッコミどころがある。 基本は山寺宏一のひとり舞台と言っていいです。 もぉ~うまいもの。演技も喋りも、うますぎて笑えないモノマネも。 滑舌バッチリですし、長ゼリフも全く問題なし。 長ゼリフというか、膨大なセリフの量ですが。 舞台役者の山ちゃんは、おはスタのMCとは似ているけれど、全く違うもの。 ドラマや映画にも、役者として起用される理由がよくわかります。 声優だけでなく、 舞台役者として山寺宏一の凄さを改めて感じる舞台でした。 と、先に言っておいて、 全体的な話の流れとしては、私はあまり好きではありません。 まず前提として、この舞台はコメディで、 「どんどん笑ってかまわない」 と、開演前に山寺氏からのアナウンスが客席に流れます。 (ちなみに私の時はブラッド・ピットバージョン。かっこいいです) 舞台の流れとしても「そういうものだから」が基本。 何か突拍子もない出来事も、変な事態も、意味がわからないことも、 「そういうものだから」で解決。 この舞台におけるメッセージ性は何もない。 舞台自体に深い意味がないことを先に言っています。 「けなすの簡単、作るの大変」(私にしてみると心が痛い) というセリフがあります。 過去に演劇大賞の脚本賞にノミネートされたが、酷評されて落選。 ある意味それがトラウマになっていることから、 「けなすの簡単、作るの大変」というセリフにつながる。 それはわかる。 メッセージ性が無い舞台、内容、意味自体が無い舞台、たくさんありますから。 ただ、あくまで私個人の感想としては、話の流れがイマイチ。 なんだか話しがブツブツ切れる。 つまり、各物語の主人公たちが登場して、最初にそれぞれ語るところがあるものの、 その後が中途半端。 数人が集まって話しが進み、そしてまた違う数人が集まって・・・という感じ。 おそらく稽古上は別々にした方が楽だと思うけれど、全体の流れがつかみにくい。 あっちゃこっちゃいく感じ。 それを最終的に山寺氏がうまく持っていこうとはするのだけれど、うまくまとまらない。 思うに、いっせいに現れるのでなく、 もう少し順番を追って、数人登場させてから話をふくらませても良かった。 個々の役者は本当にすばらしいだけに、まとまりが無い感じ。 よ~やく後半でひとつにまとまるのですが、そこまでの過程がいまひとつ。 特に私が一番気になったのはミュージカルナンバー。 楽しいナンバーもたくさんあります。 特に林愛夏のナンバーなんて感動もの。 よく、彼女自身を研究して書いた曲だな~と思う(本当にそうかはわかりませんが) ただ、他の曲に多いのが、すごく中途半端なこと。 普通の歌が途中から全然関係の無い歌になってしまい、 誰かが歌を静止したり、途切れる曲ばかり。 私は嫌い。 「メッセージ性がない」と、最初から言っているのはわかるけれど、 それでも、歌えるナンバーはきちんと歌ってほしいな~ 面白い曲を美声で真剣に歌い、おかしさを観客に提供する「笑い」 それも一理あります。 わかるのですが、しりつぼみせず、もっとしっかりとした良い詞のナンバーがほしい。 コメディであるからこそ、帰り際の観客、または子供が口ずさめるような曲がほしかった。 これは重要なことだと思うけれど。 コメディとはいえ「大人向け」ということなのかな? 完全にファミリーミュージカルであれば、こうはいかないと思います。 子供を主体としての演出や脚本は考えられてないのでしょう。 一応ストーリーテラー役の進行役として、 ネロの鎗田晟裕が舞台袖で登場するのですが、 いる意味がよくわからない。 ハッキリ言って、いてもいなくてもいい感じ。 彼はルックスもかっこいいし、舞台映えもする。それはすごくわかる。 ただ滑舌が…というか、唇も声も震えてる・・・ しかも、ものすごく緊張しているのが観客席からわかりすぎ・・・ 子役を指導する某有名演出家であれば、初めからやり直しのレベル。 本人、そして各関係者が一番わかっていることでしょう。 初舞台なので、あまり言えません。 現時点で私は閉口。 この経験、悔しさを活かして、次回に期待します。 この舞台は2幕構成。 後半は、主人公たちに書くことをせかされた作者が、 いろいろな場所を駆け回り、物語を書くためのヒントを得る短い旅のようなもの。 ここでやっと舞台が流れる感じ。 前半の1幕は、ずっと「作者」の部屋に主人公たちがいることもあり、 止まっていた感がありますから。 アドリブは凄く多い。 舞台中にアドリブ多数というと、私の中ではSETの舞台が思い出されるのですが、 あちらは普通の物語の流れが進んでいて、 三宅裕司と小倉久寛という超ベテランが繰り広げ、 なおかつ一部分でアドリブをいれる感じなのですが、 こちらは、そもそも流れがよくわからないままのアドリブを共演者に振るという感じ。 ちょっと浮いた印象があります。 ミュージカル・コメディというと、もうひとつ私の頭に浮かんでくるのは、 「ドラゴンファンタジー」 こちらは完全に子供向け。同様にメッーセージ性は全くないのですが、 話の流れがしっかりしているし、伏線も多いし、けっこう「あっ!」という裏の展開も多く、 すごく楽しめるんですよね。 そういった「ええっ~!それはないだろ」という、 観客がツッコミやすい笑いが無いのもつらい。 ひとりだけ、なんだかわからない主人公がいるので、 それが一応の伏線にはなるのですが、ちょっと見え見えすぎかな? 明らかに後半、柱として活躍するだろうな~というのが私は読めてしまいました。 コメディとしては、飯尾和樹の癖のある笑いもいいし、 ウド鈴木の天然さ(回りで踊っている人に一緒に踊ったりのパントマイム?)もあり、 林愛夏と竹下宏太郎の、 天真爛漫なお茶目さと冷徹な殺し屋の組み合わせも面白かったです。 舞台の下手にグランドピアノがあり、演奏をしているのですが、 ここがもったいない。 元々、この小説家が有名な賞の候補までいったのが「グランドピアノ」という小説。 最後、ここに集約されるかな~?と思ったのですが、そちらにはいきませんでした。 途中、このことにも触れるのですか、もっとここをいかしても良かったと思う。 美術のセットは本当に素晴らしい。これは圧倒されます。 作者の部屋はすごく地味な雰囲気ながら豪勢。 2階の書棚まで完備ですから。 ま~各主人公が一斉に登場するため、広くスペースをとらなければなりませんが。 アンサンブルのメンバーは各場面場面に登場してバックダンサー等をつとめるのですが、 出番も多く、かなり量が多いです。 このダンスナンバーでしたら、やりごたえありますね。 2幕最初のシーンは、山寺氏が観客席から登場。 いちおうハプニング的に主人公たちから逃げてきた意味合いではありますが、 その後すぐに舞台上に行ってしまうので、特に意味は無い感じ。 とりあえず、観客席から出て驚かせよう・・・という、ただそれだけの演出に見えてしまう。 思うに、ミュージック、SEが少ない。 だからあまり感情移入できないのかもしれない。 たしかにピアノは弾いているけれど、 ミュージカルナンバー以外でのセリフの時に音楽はほしいな~ 他に気になった役者エルザ役の蘭香レア普通にプロの舞台女優。 元宝塚女優ですから。 エジプト風の露出多めの衣装で、スタイル抜群。 演技も歌唱力も抜群。ダンスも素晴らしいです。タップもやっていました。 面白いミュージカルナンバーを歌っていましたが、 私的にはストレートに感動する歌を聞きたかった。 サンデー役の林愛夏彼女の名前には伏線があります。観た人にはわかります。 完全にメインキャスト。ちょい役ではありません。 いきなり、登場シーンにビックリ。 派手なアイドル衣装で登場。 カラフルな衣装で、黄色いタイツにミニスカート。 非婚同盟の由起子と完全に真逆の、 根っから明るく、天使のような純粋さをもったアイドルっぽい少女。 さすがに元劇団四季「ライオンキング」のヤングナラということで、 演技力は抜群。ダンスもしっかりしているし。 「おねが~~~い」という大声も大声量。ここはすごいでしょ。 私自身、どうかな~?と思ったのは、歌唱力とカツゼツ。 二つとも別に心配することはないのですが、 「劇団四季」の発声、発音は独特なので、 そのあたりがどう変わってくるかな?ということでした。 とりあえず、発声、カツゼツに関しては全く問題ありませんでした。 普通に舞台の発音で安心。 というか、彼女は普通にうまいもの。 歌唱力に関して。 たしか彼女は、大きなミュージカルナンバーが二つありました。 もちろんソロ。 ひとりで堂々と歌いあげる少女の姿に、初めて観る観客は度肝を抜かしたことでしょう。 彼女を知っていたとしても「非婚同盟」のドラマの中だけですから、 今回のこの舞台度胸、演技、歌、ダンスの実力には驚いたにちがいありません。 劇団四季特有の歌い方、私は完全に抜けきってはいないように思えます。 やや独特。 ただ、一般の人にしてみれば、全くわからないレベル。 普通に「すごい声量の女の子だ!」と思える感じ。 歌い方は全く違いますが、後々、保泉沙耶、もしくは笹本玲奈クラスになる可能性大。 とにかく声量はものすごい。 後は歌い方のレッスンでしょうね。これはまたまだ伸びる余地は大きくあります。 舞台上も堂々しているし、おびえている様子は全くない。 コメディは初めてだけれど、全く問題ありませんでした。 うまく笑いを提供しています。 サンデーとウォーがだんだん仲良くなっている様子はわかりましたが、 あの、超有名ファミリーミュージカルにつながるとは予想だにしませんでした。 これは素直に驚き。 そもそも彼女の舞台経験としての歩みはちょっと異質。 ダンスの発表会には出演していたものの、 舞台は劇団四季「ライオンキング」のヤングナラが初めて。 今回の舞台は2回目ですから。 子役の流れ、という言い方は失礼ですが、 「ミュージカル・アニー」や、他の子役が多数出演する有名ファミリーミュージカルに、 厳しい倍率のオーディションで合格し、そこから一歩一歩進んでいく道筋。 彼女の場合は一気にそこを飛ばしています。 そういう道筋もあるということ。 今回の舞台は、各著名人、業界関係者、舞台の関係者等、 たくさんの方が観られています。 「非婚同盟」はともかくとして、林愛夏という名前は初めてでしょう。 その子が大人に混じってメインキャストで活躍している姿を観て、 「自分のところで使ってみたい」と思うことはあるでしょうね。 ガラスの仮面で言う、原田菊子の栄進座の舞台を観にきた関係者が北島マヤを見て、 私の舞台で使ってみたいと思い、 「嵐が丘」の子役として起用される・・・という感じになるかもしれません。 最近は林愛夏ファン(いる・・・と思う)にしてみれば、大満足な舞台でしょう。 ものすっごく目立つし、出番も多いし、 演技、歌等、実力も十二分に発揮できる舞台ですから。 DVDが発売されるようなので、ファンは「間違いなく買い」だと思います。 ファンでなくても、私の観劇感想をもとに、 「さすが良いこと言ってる!」とか、「全然違うじゃん!」とか、いろいろ言えますので、 ぜひお買い求めください。 公演は、毎回アドリブや違う演出があったそうなので、その点はご了承ください。 今回の舞台を観て、もう私が支える必要はないかな~と感じました。 完全に舞台女優として確立していて、これからどんどん伸びることでしょう。 当サイト掲載女優であり、小学2、3年生からほどほどに知っていますが、 現時点でも、とても静かで真面目で、優しい印象を受けました。 背もグンと伸びましたし、雰囲気的には梅澤菜奈子や矢部裕貴子に近くなりました。 う~ん、そうそう。 その関連でいくとお辞儀が印象深いです。 というのも、初めて観た時のヒロミダンスのお辞儀と同じ。 (劇団四季はどうだったか、ちょっと忘れましたが) ここは全く色あせない。 ヒロミダンスの教育よろしく育っている・・・という感じでしょうか? 今後は彼女の夢に向かって頑張ってほしいと思います。 ウド鈴木が「なんて天真爛漫。親御さんの顔が見てみたい」とか言ってました(笑) ジャック役の山本匠馬今回一番驚いた役者。 イメージ的に仮面ライダーキバのタイガ役をイメージしてしまうのですが、 あちらの演技はうまいものの、ま~普通かな~と思っていました。 決して下手ではありません。 今回初めて舞台を観ましたが、素直に素晴らしいと思いました。 まず、舞台映します。 ものすごく輝いている。 なんとなくですが、別所哲也の若い時のイメージのよう。 ルックスがいいだけでなく、舞台にかける眼差しが素晴らしい。 目の使い方がうまいせいかもしれません。迫力がありました。 カツゼツもいいし、本当に舞台役者!!という感じ。 本来、仮面ライダーキバの映画ゲスト出演のみだったようですが、 もしかしたら監督が気に入ってテレビの本編にも登場したのかもしれません。 それもすごくうなずけます。彼の演技力、カツゼツ、眼差しは、ひじょうに見応えあります。 さらには声量大で、歌唱力もあるんですよ。これは恐れいった。 十分に舞台系で通用します。 間違いなく、今後さらに出てくるでしょう、 私の中では強烈に印象に残りました。 ウォー役の竹下宏太郎今、名前で気がつきました・・・なるほど、ここに伏線はってたか(爆) 冷徹非道な暗殺者役。 非道ではあるものの、なんとなく面白さを感じる雰囲気・・・・ 後半のはっちゃけた姿が彼の本性なんですね(笑) 私は後半の方が好きかな? ベテランなので言うことなし。 ナゾの湖の家の住人こと、ミ○リーを彷彿させる夫人も全く別キャラで面白かったです。 彼がこの舞台の「振付」でもあります。 イヴ役の有村実樹ジャックの恋人役だが、だんだんとある人に・・・といった役柄。 JJモデル出身のモデル。 テレビドラマには出演していますが、舞台は二回目でしょうか。 舞台特有の発声ではないので、セリフは普通な感じ。 雰囲気はほんわかしていて面白いです。 ソロもあります。 歌唱力は、すっごい声量というわけではありませんが、まずまず頑張っている。 ジャック役の山本匠馬とのデュエットも、意外といいんですよね。 ちょっとジャックの行動に不審を感じるという、微妙に難しい部分もあり、 その心の変化の演技は良く出来ていたと思います。 ルックス抜群の美人ですし、スタイルも抜群で、腕も足もウエストも細い! キャンディ役の折笠富美子声優でもあり、歌手。 ちなみに「ハイスクール・ミュージカル」のガブリエラの声優!ビックリ! 声優は舞台もたくさんこなしていますから、 彼女の演技についてはもぉ~全く問題ないですね。 普段の言葉づかいではなく、 ナマリのある方言がけっこうメインになりますが、よどみないセリフ。 素晴らしい。 CDを出していることもあり、歌唱力は抜群。 歌うミュージカルナンバーも、アイドルっぽい彼女のステージのよう。 たしかにここまでかわいい声優だと、ファンになってしまうのもうなずけます。 意外と前半はセリフが少ないです。 後半に求婚された大統領も登場するので、後半の方がメインかな? エルザの侍従役 飯尾和樹彼もお笑い芸人として、本当にうまいです。 カツゼツがいいし、声がよくとおる。 ホテルマンの役もありますが、微妙に敬語の使い方が・・・ ま~尊敬語、謙譲語、ていねい語等、意外と難しいですから。 ある意味、彼がこの舞台のナビゲーターともいえます。 バンデス役のウド鈴木本来、吉岡毅志とのダブルキャストですが、私が観た回はこちらでした。 結果、たぶんウド鈴木で良かった。 序盤の出番が少なく、印象が薄く、さらには中盤は舞台上にも出てきません。 ということで、これはおそらく後半一気に来るかな~?と予想しましたが当たりました。 後半は山寺氏ではなく、ウド鈴木のひとり舞台に近いです。 う~~~ん、私はすばらしいと思う。 常に悩み込む様子、意味不明な言葉、 このバンデスという役にバッチリ。 それだけでなく、やはり彼はテレビもすばらしいけれど、舞台でもすごく映えるんですよね。 何より、まず発声がすばらしい。 天然ボケ+ドモリという、いつもの独特な雰囲気ではあるものの、 カツゼツ、発声が抜群! とにかく舞台声で聞き取りやすい。 声量も大きい。 本当は舞台でもガンガン活躍できるでしょう。 ただテレビの仕事が忙しいので、なかなか舞台には手がまわらないのかも。 誰もがみなさん努力していますが、 ウド鈴木もそうとう影で努力している。すぐにわかります。 テレビでのおちゃらけた印象は強いですが、 舞台で役者をする姿は本当にすばらしい。 前半部分、アンサンブルメンバーが現れて、パントマイムみたいなことをして、 ウド鈴木がそのパントマイムに自己解釈で踊るみたいな「笑い」があるのですが、 ここは正直おもしろさは伝わりませんでした。 ま~他の観客からの笑い声はあったので、全体としては大丈夫なのでしょう。 私には響いてこなかっただけ。 いや~、私はすごく良かったです。 あらためてウド鈴木の役者としての実力を認識しました。 これからガンガン舞台にも進出してほしいのですが、 やはりテレビのお仕事が多いでしょうね~ 浅倉一男久々きました。 過去にリボンの騎士2002、 2003で、プラスチック王子を演じています。 それ以来の観劇。 アンサンブルではあるものの、キャンディに求婚した大統領というキャラクターでも登場。 ただ山寺氏とのからみがなく残念。もっと喋ってもいいのに。 アゴひげが生えると印象違いますね。 総評脚本の内容自体は面白い。 もう少し小さな舞台であれば、そうとう面白かったと思う。 いかんせん東京芸術劇場中ホールは広い。 舞台の広さも、何かバラバラのイメージになった影響かもしれません。 ただ、主役が山寺氏ですし、他の出演者も有名で実力のある方ばかりですから、 小劇場では客席が足りません。 仕方のないことですが。 後半はなんとか持ち直しましたが、 前半の中途半端なアドリブや、一気に登場する主人公たちのまとまりの無さに、 かなり違和感を感じました。 小出しにした方が良かったかもしれません。 いっせいに登場すると、ひとりのキャラクター対山寺氏となり、 その間、待っている他のキャラクターが手持ち無沙汰でした。 相当なベテランであれば、「待ち」の演技もできるのでしょうが、 まだまだ新鮮な役者さんばかりですから。 前半の山寺氏、後半のウド鈴木、新進気鋭の山本匠馬、アイドルの林愛夏等、 個々には面白みがあるのですが、 物語全体としてのまとまりは面白さに欠けるかな~? 舞台が終わったあとの、空虚感が残ります・・・ ※敬称略 |