公演時期 | 2008年7月29日~31日 |
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会場 | 中野サンプラザ |
演出、振付 | 宮崎渥巳 |
原作 | 山岸亮一 |
脚本 | 森治美 |
音楽 | 久米大作 |
美術 | 土屋茂昭 |
あらすじ小学5年生の転校生のカッペこと、高井克平が、 突然、学校の庭に芝桜を植え始めました。 同級生たちも理由がわからづじまい。 嵐の夜、その苗がなぜか引き抜かれてしまう事件が起こりました。 しかし、再びもくもくと苗を植え続けるカッペ。 あるとき、レイは画用紙に書かれた学校の絵を見つけます。 その絵には、一面、花に囲まれた学校が描かれていました。 感想話の内容的には、
こんな感じですね。 去年、公演が無かったので、 今回は本当にとても楽しみにしていました。 ただ、なにかイマイチ・・・ まず、なにはともあれ最初の導入部分。 メリハリがない。 というのも、やはり、先生役の津坂早紀の存在感がまるでダメ。 演技も、歌も、何これ?って感じ。 本当に声楽やっていたのでしょうか? 大人なのに子供より下手ってなんでしょう? これから舞台の予定もあるようですが・・・ ハッキリ言って1からではなく、0からやり直した方がいいですね。 全くお話しにならない、ありえない出来ばえ。 観ていて超苦痛。 アルゴミュージカルって、なんなんだろう? 次回に期待します。 話的に、けっきょく芝桜がなぜ抜かれていたのか? 犯人(または動物?鳥?)は、わからずじまい。 そんなに大きな影響はありませんが、ちょっと心残り。 そういう犯人探しをしないところに、美徳をおいているのかな? 最初の方の場面で、船越英里子にスポットライトがあたって暗転するのですが、 ちょっと意味がわかりませんでした。 自分の支配下にある井手口を負かした転校生が生意気! みたいな感じなのでしょうか? わかりづらい・・・・ まっ、そんなことよりも、船越英里子のランドル姿を観られて嬉しい~ ってことでいいのかな? 今回はキャパが広いかもしれません。 中野サンプラザは広すぎるし、客席からも遠い。 銀座博品館劇場なり、 もう少しこじんまりした舞台の方が締まってみえると思います。 ただ、お客さんは多いので、やはり大きな会場でないと難しいのですが。 私としては、1幕より、2幕の方が好きです。 というか、1幕のまま終わってしまったら最悪でした・・・ カミナリの演出。 青いライト、そして音響。ここは好きですね~! 物語終盤の和太鼓は見応え十分。 ここは本当にすばらしいです。 ダンスも良かった。 中学生メンバーが踊るのですが、 特に光るのが白井春菜役の長澤茜 彼女は毎回観るたびに成長しているのがわかるのですが、 今回もすばらしいの一言。 ダンスの切れが他の人とはまるで違います。 まさに圧倒的!! さらに歌唱力。 ソロは無いのですが、部分部分でのソロっぽい歌声は抜群! 生半可な練習量じゃないですね。 細かい部分でも、いかに彼女が努力しているのかがすぐにわかります。 今回、役的には大きな役ではありませんでしたが、 パフォーマンスレベルは物凄い。 彼女から見習うべきところは多いと思います。 「里山小学校芝桜事件」のナンバーでも、彼女が引っ張ってましたからね。 ここは今どきのミュージカルナンバーでとても楽しいです。 最後の芝桜に埋めつくされた学校の演出、エンディングは感動しました。 気になった役者岸川純一郎役の沢木順あいわからわずな雰囲気(汗) ただ、やっぱりそれだけでも存在感を出せるパワーは物凄い。 あらためて尊敬するな~ 東海林友美役の葛城ゆい抜群の演技力と歌唱力なのですが、 キャパが広いせいか、誇張してしまうと逆に引くんですよね・・・ 特に自分ひとりに注目する場面があるので、客に違和感を感じてしまう。 強烈なキャラのため、 回りとのバランスがひじょうに難しい役ではあるのですが。 大河内篤役の大至お祭りの呼びだし?というのかな、あれは? いいですね~! 最初の方の、純と一のダンスナンバーも面白い。 ちょっと、ヒゲダンスっぽい感じではありましたが(汗) 歌唱力は本当に素晴らしいです。 ツネ役、中川大志歌声は、う~ん、ほのぼの系で素朴な感じですね。 うまい!という歌声ではないけれど、味わいがある。 カッペ役の蔦木竜堂と原健太郎役の井手口拓也の筋肉美は素晴らしいな~ 蔦木竜堂のスコップのパントマイム(?)もすごくいい。 ヤスオ役の岩本雄伍喋り方がいいし、意外とこなれた演技もうまいです。 ジュン役の渡辺崇人、役者として今後の期待度はかなり高い。 歌もまずまず良くできてるし、ルックスもかっこいい。 私的におすすめですね。 ヤスオ役の吉田翔彼はまだまだ荒削りな演技。 これからの伸びに期待。 男子陣は、意外と素朴な子を選んだように思えます。 とりたててめちゃくちゃうまい!という子はいません。 蔦木竜堂が抜きんでているぐらいでしょうか。 レイ役の相馬毬花ちなみに事前に主役であることは全く知らなかったので、 主役として登場した時はビックリしました。 ミュージカルキッズアルゴ「かぐやの浦島モモタロウ」(2006年) から実力ある女の子です。 去年のリズミックタウン2007では、 ちょっと残念な役でしたので本領発揮できませんでしたが、 今回は主役ということで、一気にブレイクした感じ。 当サイトでピックアップしたからではありませんが、 すばらしい出来ばえだと思います。 セリフもしっかりしてるし、演技もよくできているし、 なんといっても舞台度胸があって安心して観られます。 全くものおじしませんから。 性格は昔からしっかりしている子。 意外と冷静に物事を判断できます。 特筆すべきは、やはり歌唱力。 ミュージカルナンバーのひとつ、 「何もできない」は、よ~やくアルゴらしさが感じられるところ。 というか、ここだけでしょ? 相馬毬花のこのソロが無かったら、さらにひどくなっていたことは想像に難くない。 希望として、本当は長澤茜のソロも欲しかったところなのですが。 私の中でわだかまりが高まっていたのですが、 この歌声でなんとか沈静化することができました。 あんまり褒めたくはないのですが、ここは褒めてあげたい。 もちろん、まだまだこれから伸びていくこととは思います。 それから、できたらもう少し足の開きを小さくしてくれると嬉しいかな? 女の子ですし(汗) そこだけ。 同じく主役のレイ役の田代りさ2007葉っぱのフレディ ~いのちの旅~での葉っぱ役の時点で、 もの凄い美少女であることは認識していました。 今回は一気に主役。 瞳パッチリ、アイドル的ルックスで、華があることは間違いありません。 何をやってもかわいい。 いずれは美少女アイドル路線にいくかもしれませんね。 本人にやる気があれば(爆) やはりダブルキャストということで、相馬毬花と比較されるのは仕方のないこと。 ひとつ思うのは、 彼女はなんとなく自分が歌唱力が弱いことを自覚しているのではないか?ということ。 本人が自覚していなくても、本能で悟っているのかも。 というのも、歌唱力という点においては全然まだまだ・・・ 1幕は少し抑えぎみで、2幕にパワーを出して頑張ってはいましたが、 お世辞にもうまいとは言えない。 ただ、それをカバーするために、 顔の表情、演技においてよく頑張っていたと私は思います。 アイドルキャラ、美少女的ルックスであるからこそ、 顔の変化、変顔をすると物凄く目立つんですよ。 そういった部分において、よく頑張っているな~と感じました。 おそらく本人は自覚していないと思いますが。 性格的にも、アイドル的ルックスとはかけはなれた柔軟性ある性格なので、 そういったバランスはとれていると思います。 ひとつ気になったのはアゴ。 なぜか突き出すような感じなんですよね。 元々が凄くかわいいだけに、なぜかとても不自然に思いました。 他の子がやっていればまた違う印象なのかもしれませんが、 美少女がやっていると逆に悪く目立ってしまうんですよ。 ここは気をつけてほしいな。 どうやら、癖とかそういうものではないようですが・・・ (理由はわかりましたが、いろいろあります・・・) 舞台よって、臨機応変の対応が必要でしょうね。 ミホ役の藤井結夏彼女は「レ・ミゼ」のリトルコゼットでもあったわけですが、 まず喋り方がかわいい。 演技もよくできるし、ダンスもなかなかやりますね。 現時点での子役レベルとしてはかなり高いものがあります。 ほのぼの~な雰囲気をかもしだすところはじつにうまい。 それから間のとりかたもなかなかいいです。 ここから上のレベルにいくのが大変ではあるのですが・・・ 佐々木緑役の宮島小百合小学六年生なのに、 なぜか中学生グループの中へ(笑) ま~背の高さとは思いますが。 私の印象としては、女性メンバーがパンツルックやスパッツが多いのに対し、 彼女はスカートが多かったような気がします。 意外と色気があるんですよね。 一応セクシー担当要員かな~ それはないか(爆) そうそう、ど~でもいいことですが、 一番気になったのはパンフレットの写真。 あんまり可愛くない・・・ 実物の方が断然かわいい。本人が写真を選べませんから・・・ ダンスも、もうちょっとかな~ やっぱり長澤茜クラスと比べると(比べてはいけませんが) もっと頑張ってほしい感じ。 部屋で、八戸夢と二人のシーンがありましたが、 二人が親友という設定なのでしょうか? ここの宮島小百合という選択肢は、イマイチよくわかりませんでした。 仲本詩菜終始笑顔でかわいい女の子。 八戸夢は、雰囲気がけっこう面白い。 しっかりしているように見えてフワフワ~とした感じ。 稲葉美月彼女も美少女キャラ。 ちょっとおどおどした天然キャラをやらせたら天下一品(笑) なにか負のオーラ、ダメダメなドジっ子(死語)キャラがいい。 あの表情はちょっと萌えた(爆) 平野妙幸けっこう歌が得意・・・ みたいな話しを伝えき聞いていたので、楽しみにしていたのですが、 アルゴの定番のナンバー「SEE YOU TOMORROW」 一番最後に歌われる曲でソロ。 う~ん、私が観た回ではイマイチでした。 選ばれる理由が良くわからない。 総括前述しているように、今回はキャパシティが広過ぎました。 もう少し小さな劇場の方が、今回の内容には合っていた気がします。 物語が終わった後の、和太鼓には圧巻。 ここは本当に見応えありました。 とにかく全てにおいて、キーポイントは津坂早紀。 演じている子供たちは本当に一生懸命ですから。 ※敬称略 |