公演時期 | 2008年4月26日(土)~5月11日(日) |
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会場 | 青山劇場 |
演出 | ジョエル・ビショッフ |
演出補 | 伊藤明子 |
翻訳・訳詞 | 瀬戸千也子/伊藤明子/宮原一男 |
振付 | ボビー吉野 |
音楽監督 | 栗田信生 |
歌唱指導 | 呉富美 |
訳詞 | 片桐和子 |
タップ振付 | 藤井真梨子 |
美術デザイン | ピーター・ウルフ |
照明デザイン | 沢田祐二 |
舞台監督 | 長沼仁 |
ミュージカル『アニー』の原作者 | |
脚本 | トーマス・ミーハン |
作曲 | チャールズ・ストラウス |
作詞 | マーティン・チャーニン |
あらすじ1933年、ニューヨーク。 孤児院で暮らす、赤毛の少女アニー。 孤児院には父親や母親を亡くした子供たちが、たくさんいます。 ただ、アニーの両親だけは、まだわかりません。 『すぐに引き取りにまいります』という、 自分が赤ん坊の頃に書かれた両親の手紙・・・・・ その言葉を信じて、アニーは11年間支えにしてきました。 しかし、いつまでたっても両親は迎えに来てくれません。 ついに、アニーは孤児院を出る決心をします・・・・・ 感想ジョエル氏、8年目の演出。 アニー観劇は年々私のテンションが下がっているので、 なんとかモチベーションを上げて観劇しました。 今回観劇前に気になったのが、パンフレット。 2000円。 あくまで私の感覚なのですが、印刷がイマイチ・・・ 粒々感、インクのドットが見える感じで、すごく雑なんですけど・・・ いつもと同じ印刷会社? これはキャストもショックでしょ。 もしかしてコスト削減なのかな? 値段は上げてもいいので、良いものを作ってもらいたいです。 子供たちが目指す大手のミュージカルですから。 一番感じたことは、子供のダンスシーンが少ないな~と思いました。 前々からとは思いますが、やっぱりちょっとつまらないです。 気のせいかもしれませんが、今回、音響がかなり良かった気がします。 音声が響き、すごくよく聞き取れました。なんでかな? 太田彩乃の「Easy street」の歌声も、今回はバッチリ聞き取れましたから。 去年からウォーバックスに曲が増えましたが・・・ ごめんなさい、私はあんまり好きではないんですよね。 いい歌ではあるのだけれど、よくよく考えるといらないかな。 ここ最近、ジュライの腹話術ですが、完全にもうやめましたね。 普通に口を開けてます。これでいいと思います。 無理して腹話術する必要ないもの。 気になった役者アニー役、豊原江理佳瞳パッチリ。 憂いある表情はかなりいいです。 優しい雰囲気ですね。 歌唱力もなかなかあります。 ただ、私が観た回では、ちょっとかすれ声でしたので頑張ってほしいです。 前半かすれ声→中盤持ち直し→後半またかすれ声 それから声が意外とアニメ声。 誰かに似てるな~と観劇しながらずっと思っていたのですが、 齋藤彩夏ですね。よ~やく思い出しました。 もちろん全てが同じではないけれど、雰囲気が似ています。 よく考えると表情付けも似てるかな? 声優という路線もありうる。 さらに秋山純の若いころにも似てるかな? 私はこのアニー好きですね。 同じくアニー役の荻野七穂意外と瞳パッチリではなく、三日月瞳の笑顔が多いです。 個性的というよりも、自然体なアニー。 歌唱力うんぬんというより、声量はあるな~という印象。 モリー役の畑みゆき声は意外とハッキリしている。ただちょっとかすれ声でした。 演技自体は悪くはないのだけど、 ちょっと演技演技しているのが見え見えすぎる。 自然体というのは難しいけれど、私は少し気になってしまいました。 同じくモリー役の飯田汐音もう少し滑舌はほしいかな。 ダンスは淡々と頑張ってました。 ケイト役の近貞冬奈彼女はうまい。特に表情付けがいい。 見ていてすごく楽しいですね。 ダンスもなかなか。 荒瀬眞依が畑みゆきと近貞冬奈を抱えて回すシーン。 じつはここ、近貞冬奈の首がとても綺麗に回転してるんですよ。 すごくよく頑張ってる。 今後の伸びにも期待できますね。 同じくケイト役の阪野桃子ルックス面から言えば、かなりの美少女。 表情付け、笑顔もなかなかいいです。 モデル系にいくかもしれませんね。 テシー役の西山侑里彼女は緊張しやすいタイプなのか、表情付けに安定感がない。 良いときは表情の変化が出て楽しいのだけれど、ボ~ッとする時もある。 地方公演は安定した表情に期待したいです。 同じくテシー役の安藤玲奈やっぱり面白い。 「まだ朝の4時なのに~」と可愛くセリフを喋った後のムカツク表情(笑) 切替うまいな~と思いました。 それからタップのところも雰囲気が面白い。 できるだけバランスを取って全体を見渡したいのですが、 安藤玲奈の面白さに目がいってしまいます。 ペパー役の遠藤由麻言うことなしにうまい。 彼女の実力は私もかなり評価してますから。 声も聞き取りやすいし、気の強い演技もしっかりしてるし、文句無し。 どちらかというと、かなり少年っぽいペパーです。 同じくペパー役の落合梨々香キャタックのオリジナルミュージカルを観た時にも、 私はかなり印象に残りました。 今回のペパー役も演技はとてもしっかりしてますね。 彼女は特に滑舌の良さに定評がある・・・と私は勝手に思っています。 すごく聞き取りやすいですから。 遠藤由麻に比べると、やや優しいペパーでしょうか? ジュライ役の竹田理央元ヤングナラということで噂には聞いていましたが、 ハッキリ言ってすごい。 表情、演技、歌、ダンス、滑舌、どれをとってもすごい。 引き込まれて当然でしょ。それだけの実力者。 どちからといえば、おとなしく地味なジュライではあるけれど、 竹田理央は目立つ。 それから、タップのところでも安藤玲奈と同じくらい目立つ。 竹田理央は本人にやる気があれば、 今後間違いなくいろいろな舞台で活躍していくことでしょう。 おなじくジュライ役の三代川柚姫彼女も元ヤングナラ。 印象的には歌かな?歌唱力が好き。 ダフィ役の荒瀬眞依さすがに演技がしっかりしてる。 タップの時のツインテールの髪形もかわいい。 眉間にしわをよせるとちょっと怖くなった(汗) 同じくダフィ役の左川桃子声がハキハキして滑舌よく聞き取りやすい。 私的にはもっと演技を観たかったな~ ストリートチャイルド役の高橋美衣ストリートチャイルドとアニーが会う場面の演出も変わりました。 今まで無言でしたが、セリフがあります。 ストリートチャイルド役としてみると嬉しいでしょうね タップキッスと一緒にタップもしますし、見どころ多いです。 高橋美衣は表情の変化も楽しいし、声質もいいし、ダンスもいい。 私的にけっこうヒットですね。 同じくストリートチャイルド役の蛭薙ありさとりたてて高橋美衣と代わりばえはしない出来。 ただ、私の印象としては高橋美衣の方が心に残りました。 タップキッズのメンバーは、女子は表情豊かでいいのですが、 男子がいまだに緊張しているのかなんなのかわかりませんが、 表情が固い。さらには覇気がない。 えてして、 子役時は男子のパワーの無さが目立つことが多いんですよね。 だから少年役は女の子が多い。 というか、 覇気のある子はスポーツ系の部活に行くことも考えられますから、 人材が難しい・・・ とはいえ選ばれたタップキッズ。もっと頑張ってほしいな。 ハニガン役の山田邦子私の予想通り、全く問題ありませんでした。 もちろん、ミュージカル特有の歌い方ではないものの、違和感ゼロ。 ベテランですもの。コメディ系は抜群にうまいです。 要所要所の締め、そしてアドリブ的要素もうましで、言うことないですよ。 コメディチックでいて、元々のハニガンの雰囲気も壊さず、 メリハリが効いています。 歌っている時は、ちょっと美空ひばり入るかも(笑) ルースター役の川崎麻世ミュージカルピーターパンのフック船長以来です。 かっこいいですね!男の私でも惚れる感じ(笑) 少し声質を低くしたかな? 変装姿もバッチリはまってました。 歌もいいし、ダンスもいいし、私の予想以上に見応えありました。 太田彩乃リリー文句無し。 今回の新しい演出のひとつに、 太田彩乃とタップキッズのタップダンスがありました。 太田彩乃のタップは本当にすごいですから。 私の場合、東京メッツの時の桜井美紀とのタップ対決が印象的。 これが物凄かったんですよ。 今にして思えば、この組み合わせはかなり貴重でした。 未来のスター役の出口紗智子当然のことながらソロがあるのですが・・・ やや異質な気が(汗) かなり独特ですね。 声楽特有の発声なんでしょうか? 完全に歌声の好き嫌いの問題で、私には合いませんでした。 総括最近、芸能界でも有名な人を多用していますが、 これからもガンガン起用してもいい思います。 山田邦子、川崎麻世と、アニーの舞台でも大活躍でしたから。 私も昔は違和感ありましたが、実力があることを前提に、 集客力、宣伝効果、これは否定できません。 なんだかんだ言われても、 子役の憧れ、最初の目標は「ミュージカル アニー」の舞台。 これからも長く継続していってほしいです。 ※敬称略 |