◆  『アニークリスマスコンサート2007』

◆公演時期   2007年12月22日〜23日
◆会場 青山劇場
◆脚本・演出 伊藤 明子
◆音楽監督 栗田 信生
◆振付 ボビー吉野
◆歌唱指導 呉 富美
◆タップ振付 藤井 真梨子
◆ヘアメイク 河野 はるみ
◆舞台監督 山本 圭太

あらすじ
アニー版 くるみ割り人形
「くるみ割り人形」にまつわるお話です。

観劇感想
「カバ」と「前歯」きましたが・・・・・・

ハッキリ言って、去年と雲泥の差。
素晴らしいダンスナンバーが多く、群舞もあり、とても楽しかったです。
まさしく「濃密世界へようこそ」と言った感じ。

おそらく去年と同じスケジュールで進行してるわけだから、
練習量が多いというわけではないですよね?
それであれだけの歌、ダンスを見せてくれるのなら言うことなし。
全く飽きることなく、時間が過ぎるのもあっというまでした。
今回の舞台であれば何度でも観たいです。

ダンスレベルが高いナンバーがあって、
その流れとして「カバ」や「前歯」のナンバーが登場するのは問題ないです。
去年とは意味合いが全く違う。
クラシック・バレエ系が多かったので、安心して観られたのが要因のひとつかも。
群舞も本当に素晴らしかったです。

衣装チェンジもビックリ。
予算とれたんですね。ある意味これが一番の驚き。
それはさておき、衣装チェンジの演出は当たりました。
雰囲気が変わって、すっごく華やか。
こういう場合は、色使いも重要。
配色もバランスが取れていていい感じです。
どういう基準で誰がこの服を着ることになったのかは、ちょっと謎(笑)
正直なところバレエチームは、みんな似たような感じなので、
個々の印象はわかりづらいです。
まぁ〜全体としての舞台ですから、個々を注目させるわけにもいかないでしょう。
服装、特に近藤亜紀が着ているようなチェック柄(?)のドレスが、
「森は生きている」の住民の服に似ているな〜と思ったの私だけかしら?

思うに、今回はそれほど役の個性がない気がします。
ペパーがペパー独特の気の強さを出すところや、
ジュライの優しい雰囲気を出すところもありませんでした。
私としては特にこだわっていないので必要ありませんが。

さて、アニー4人が登場。みんなうまいです。下手な人なんていません。
ただ、みんな違う個性のアニー
これはすごく面白い。
特に、加藤茜の夢見るロマンチスト・アニー
服部安奈の冷静かつ少年的なリーダーシップをとるアニーの対比はじつに楽しい。
おそらく、服部杏奈は、まだ「もっくん」をひきづっているかも(笑)
アニーズの個性を消した分、アニー4人の個性を強くしたのかも。

で、服部杏奈のレベルは言うまでもなく、ものすっごく高い。
間合いというか、雰囲気が違う。
今度は違う形で青山劇場で会いたい。数年後には現実になる・・・かも。

と、服部杏奈だけをべた褒めするのではなく、今回は加藤茜。
かなり印象に残りました。
表情のつけ方はあいかわらず抜群なのですが、
まず一番に驚くのが歌唱力。ものすっごい!
服部杏奈はある程度予想はしていたのですが、加藤茜のここまでの進歩は驚きでした。
これは相当毎日ヴォイストレーニングをしているでしょう。
さらにはダンス。
特に足の上げるときの打点が高い。
う〜ん、加藤茜、素晴らしい。

気になった役者さんは・・・
なんとか、顔で判断できる人だけです・・・

2007年の両モリー小田切美織松田愛美はじつに楽しく踊っている。
いい感じ。
特に松田愛美は雰囲気があいかわらず面白い。

岩瀬光世は、まず思ったのが表情。
明るくて笑顔なのは当然として、やる気がにじみ出ている。
私はすぐに感じとりました。
こういう表情を他の人も見習うべきじゃないかな〜?
ダンスの選抜メンバー(?)っぽいところでも、かなり頑張ってます。
クリコンに関しては、とても印象に残りました。

飯沼ひかるはルックスが抜群にかわいい。
衣装チェンジではサッカー選手かな?
すごく可愛らしい衣装でした。
そんなに突っ込むわけではないけれど、
ダンスの切れがもう少しよくなると、さらに彼女の魅力が増すと思います。
来年も楽しみな存在。

2007年のテシー役川島想妃愛は、私的にすごく評価が高く、
このコンサートも楽しみにしていました。
う〜ん、もうちょい元気、パワーがほしいかな?
アニー本編の方が彼女の実力が発揮できた感じ。
実力ある子ですからね。また次に期待したいです。

ストリートチャイルドの根本玲奈は、私が2006年から注目していた女の子。
今回はかなり目立ちます。
ダンスの選抜メンバー(?)みたいなところでも抜群に目立ちますし、
回転するところでもセンターで目立ちます。
私的にはとても嬉しいのだけれど、あまりやりすぎは危険かな〜
いろいろあるので無難な位置がいいかな〜なんて、大きなお世話ながら思ってしまいます。
それだけの逸材だからこその起用ではあるんですけど。

藤松祥子の表情のつけ方は抜群にいい。
さすがグラビアアイドル!
なるほど、だから最後に、はけるわけか・・・
彼女の笑顔の作り方は、見習うべきところがあります。

それから、服部杏奈の組で、ひとり印象に残っている子がいるのですが、
名前がわからず。安易に勝手に決めこむわけにはいかないので、特定することができません。
笑顔がとにかく良かったです。存在感としてもすごく印象に残りました。
なのに名前がわからない(汗)
もしかしたら、当時のパンフレットの写真の雰囲気とは変わってるのかも。
女の子はどんどん綺麗になりますから。

さて、岸田有子姉さんは抜群として(爆)
相川忍の歌唱力がここまでとは思いませんでした。
「劇団四季」ですからね。
彼女の歌声を聞き、そしてアニーズたちの楽しいダンスと歌は、抜群にかみ合います。

総括
今回は演出も良かったし、全体的なバランスも良かったし、
歌も、ダンスも本当に素晴らしかったです。
これこそアニーのクリコンでしょ!という感じでとても楽しめました。
去年はか〜な〜りガッカリだったのですが、
今年の舞台を観る限り、他の方にも自信をもっておすすめできます。
今回の演出に限ってはサンタが登場しなくて大正解。

(敬称略)

トップ     観劇一覧    キャスト   女優