公演時期 | 2007年10月6日~21日 |
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会場 | 池袋 東京芸術劇場・中ホール |
作 | 木和語 |
演出 | 三宅裕司 |
プロデューサー | 八木橋修 |
衣装 | 水野佳子 |
振付 | JUN |
技斗 | 野添義弘 |
あらすじ新しいヴァーチャルアクションゲーム、「昭和クエスト」が開発された。 その試験運用のため、3人の生徒が選ばれる。 ゲームということで、すすんでゲームの世界に入る3人。 じつは、このゲームには生徒を更正するためのある仕掛けが施されていた・・・・・ 感想大きな話しの流れとしては、
今回は物語、脚本に重きを置いている感じです。 アクション、歌、ダンス、等もありますが、 とりあえずどこかにそれらを入れておかないと・・・という感じですね。 スイッチひとつでミュージカルバージョンになるのも、そのひとつの例。 この手法で入れざるをえないのでしょう。 楽しいから悪くはないんですけど、バランスはイマイチでしょうか? 三宅裕司氏と小倉久寛とのかけあいは相変わらず楽しいし、 野添義弘氏を加えた3人のツッコミ、ボケの連発も爆笑。 面白いことは面白い。 ただひとつ気になるのは、物語の流れ。 3人の生徒がゲームの世界に入り込んで物語が進むのは楽しいのですが、 もうひとつの流れで、 睡眠状態で子供たち3人を見守る大人のシーンがあります。 このゲームのシーンと、大人たちとのシーンが繰り返されるので、 テンポがずれるんですよね。 フッと流れが途切れる感じ。 特にそこでアドリブ的ツッコミやボケをやると、その場は楽しいのだけれど、 ゲームの世界の流れが止まってしまいます。 冒険ファンタジーのように主人公がいろいろな場所に移動して、 どんどん場面が変化する物語であれば違和感はないのですが、 基本は、ゲームの一世界のみ。 そこはちょっと残念かな? 1960年代の日本ということで、当時のギャグ、遊び、初めてきたステレオの話など、 けっこう感慨深いところがたくさんあります。 ちなみに「これ知ってる~」とかいとう年齢がバレルので、 「知らな~い」とか言った方が若く見えます(爆) 気になった役者ロボ子役の永田耕一最高(笑) 今回一番おいしい役どころでした! 私的にはすごくハマリました。 独特な役なので、なんとも表現できませんが、 ある意味、ちびまる子ちゃんですからね(爆) 久々(?)の大活躍な感じで、すごく嬉しかったです! 校長(瀬川)役の野添義弘これまたおいしい役(笑) ゲームの世界に入ってからが本領発揮(爆) ただ、もっともっとアクションがほしかった。 年齢的なこともあるけれど、まだまだスピード感あるアクションは続けてほしい。 桂川航太朗役の宮内大3人の生徒のうちのひとり。 性格的には真面目学級委員という感じ。 しっかし、宮内さん若いな~(爆) 全然年をとらない印象です。 今回は真面目な生徒役ということで、私的にはすごく新鮮な印象を受けました。 好きな役者さんのひとりなので、大活躍ですごく嬉しかったです。 言うこと無し。 丸尾雄一役の大竹浩一一応・・・・・主人公なのかな? 3人の生徒のうちのひとりで、一番のゲーム好き。 目立たない素朴な役柄ですが、そこが味わいあります。 テレビの場合だとルックス重視の主要キャストというの多いですが、 舞台の場合は彼のような存在のほうがすごく味わいがあって印象に残ります。 素朴な少年が、いろいろなきっかけで心を成長させていく・・・彼が適任ですね。 淡島京平役の坂田鉄平中学生にはとても思えない、ホスト的な雰囲気(爆) でも、最近の子はわからないですから、けっこうアリかも。 背が高くてルックスも抜群。 三宅裕司(淡島)の子供役なのはなぜ?(笑) それはともかく、 ルックスだけでなく彼は演技もしっかりしているので、見応えありました。 西海健二郎がメインキャストでないのは残念だった。 私的にすごく好きなんですけどね~ 彼のアクションとか観たかった・・・ ミチコ役の白土直子彼女も、昔からちっとも変わってない。 中学生役でも、なんというかな、 その当時の女の子のアイドル的雰囲気が出ています。 いつもの役よりも今回の方がかわいいかも(笑) 智子役の丸山優子中学生だけれど、ちょっとお馬鹿系なメガネの女の子。 こういう役はさすがにベテランなのでうまい。 待て! アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」で、かわうそ役の声優さんなんだ・・・知らなかった。 美子役の河本千明上のベテラン二人に比べると、存在感、演技のパワーはまだまだ・・・ 今回はおそらく大抜擢でしょうね。 3人組の女の子の中でも普通すぎて地味な存在ではあるけれど、 もう少し個性がほしい。あまり印象に残りませんでした。 総括物語性はしっかりしていて見応えありますし、 役者同士のかけあい漫才も楽しい。 ただ、いつものアクション、歌、ダンスは、後付けに近い感じ。 ここは残念。 1960年代の頃なので、それについていける客層といけない客層が別れました。 ちなみに私はあまりわかりませんでした。 (昔こういうギャグがあった、という懐かしの番組で覚えているだけです) 若い客層に受けたかどうかは微妙かもしれません。 主婦層はけっこう笑っていたのでツボに入ったかも。 ※敬称略 |