池上彰の「政治家を育てる質問」

   

これは本当に勉強になる。

たとえばアメリカのテレビの政治番組なら、
政治家に対しての容赦ない切り込み、
突っ込みは当然のことだからです。
日本なら「失礼な質問」に当たるようなことでも、
平然として質問をしますし、質問を受けた側も、
怒ることなく(怒ったら負けですから)、見事に答えます。
「当選おめでとうございます。いまのお気持ちは?」
レベルの質問をしていては、政治家の答えも容易に予想できます。
聞かずもがなの質問。それでは「いい質問」ではないのです。
まして、政治家に質問を投げかける側が、
政治の勉強をしていなかったりするようでは、
本質を引き出すことはできません。
いまの日本の政治家に関しては、
その質が低いのではないかと批判されます。
それはその通りなのですが、
政治家と真剣勝負をしてこなかった
日本の政治ジャーナリズムにも責任があるのだと思います。
 まずは、政治報道に関わるジャーナリストが、
「いい質問」を鍛え上げること。
日本の政治を立て直すためには、
ここから始めてはいかがでしょうか。

記者やアナウンサー、コメンテーターが政治家にインタビューする時、
ぜひ「いい質問」をしてほしいものです。
これは自分に対する戒めでもある。
舞台観劇感想を書くにも、
もっと能力値を上げないと。
私の場合は偉くもなんともありませんけど。
ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 - 日記