第48回衆議院議員総選挙 終盤戦の感想

   

最近だとこのふたつ。
両方とも独自調査なので詳細は書かれていません。
おそらく、電話調査独自の情報網と言ったところでしょうか?

自民党

210~306(日経)
280前後(私の予想。投票日が雨なので平均よりもやや微増)
やはり有利でしょうね。
言わずもがな。
結局のところ、
野党の混乱を狙った安倍首相の解散時期は正しかったということになる。
そもそも当初は、今の議席でもかなり多いため、20~30議席を減らして御の字のはずでした。
勝つ解散ではなく、負けない解散。
ところがフタをあけたらこういった状態。
まだ選挙結果が出ていないので、何も言えませんが、
内心ほくそ笑んでいることでしょう。

野党が分裂しましたから、漁夫の利。
ゴチャゴチャ混乱し、しかも選挙後どうなるのかすらわからないのであれば、
安定したところに入れる。
そう思う人が多いのは当然のことでしょう。
小選挙区で「個人」に入れる場合は、また異なりますが。

これから22日の投票日に雨が降るとしたら、
これからさらに増える可能性すらあります。

保守有利な若い世代の保守思考

BS-TBSの「週刊報道Bizストリート/LIFE」をたまたま見ていましたが、
ひじょうに面白い内容でした。
選挙権がある大学生に話しを聞くと、ほぼ全員が今の生活に満足している。
つまりは大きな変化をもたらしたくない。
これから就活をする学生は、
今から大きな変化が起きてしまうと勝手が異なってしまうことの不安を口にしていました。

また、民主党へ政権交代になった時の混乱ぶりの印象が学生たちは強く残っており、
あの繰り返しをしたくないという学生もいました。

パソコンの性能の限界と、スマホ、ネットの飽和による保守は似ている

昔のパソコンは、やれメモリーが64MBだとか、ハードディスクが6ギガになったとか、
インテルのペンティアム2でクロックアップだとか、CRTらついに液晶モニタ14.1インチになったとか、
今では考えられないほどの低スペックでも、春、夏、冬モデルとして年に3回もパソコンが出ていました。

そして今、パソコン性能はネットをやるだけであれば、ほぼどのパソコンでも満足いくレベルです。
あくまで、写真の加工であるとか、映像制作でに高価なパソコンが必要になるだけです。
完全に限界にきています。

それと同じように、今の若い世代は、コンビニ、ネット、スマホがあれば用はたります。
アルバイトの時給も上がり、お金をため、
そこから普通に仕事をしていれば、生活に不自由しません。
新しく目標を向けての向上心はそがれてしまいますが、
今の生活で満足している人であれば、それに尽きます。

パソコンの進化も、若い世代の安定した生活も、
ともに今がピークで、ここから突然、画期的な変化が起こりうることはありません。
今が満足=保守
この考え方が主流になることは間違いありません。

もちろん、一部の若い世代で新しいこと、革新的な考えをもつ人もいるとは思います。
ただ、安定したい人はそういうことを表立って見せませんから。
新しく変化をもたらしたいからこそ、そちらは目立つ。
安定社会を目指す若者はそういうことに口を出さない。

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公明党

32~38(日経)
35前後(私の予想。盛り返してくると思う。投票日の雨も有利)
現在35議席なので、全てを守りたいところ。
中盤では議席数が減らす予想も多かったのですが、
「雨」もあったりと、無難にまとまる気がします。
僅差のところはわかりませんが。
そして比例での選挙結果がどうなるかでしょうね。

あくまで話し方だけですが、
山口那津男代表の喋り方は歴代公明党の中でナンバーワンだと思う。
抑揚をつけたり、気をてらった喋り方ではないのだけれど、ひじょうにうまい。
これは認めざるをえない。
学べるべきところは学ぶ。

ちなみにBSプライムニュースで、同じ公明党の方が出ていましたが(名前は失念)
若手で喋り方がひじょうにうまかった。
若手育成も意外と進んでいて驚き。

希望の党

38~87(日経)
60(私の予想。なんだかんだで、ほどほどに取ると思う)
振り幅が大きいですね。
パンダのシャンシャンの名前、そして「未来の党」の党設立と、
ニュース番組でも「小池都知事の仕掛けが凄い!」「安倍首相の解散の前にやったのが凄い!」
なんて持ち上げて、ほぼずっとその話しばかり。
しかも議席数を伸ばしたら、選挙後どこと組むとか、自民党の石破氏、野田聖子氏とも連携か?など、
小池劇場のオンパレード。

ところがそのマスコミも、とある記者からの「排除」質問に、
面白おかしく「排除」と答えたことに敏感に反応。
さらには「全員受け入れ、さらさらない」にも反応。
ここから一気に小池叩きが始まる。
これもマスコミの悪いところ。
劇場型って、あなたたちマスコミが作り上げてるんでしょうと言いたくなる。

最近私は、逆に小池さんが可哀相に思えてきました。
ある意味マスコミに振り回されていますから。
さらなる判官贔屓。
彼女自身もマスコミを利用していたので、自業自得ではありますが。
踏み絵という表現もよくない。
ああいった協定書みたいなものは、各党にもある。
たとえば自民党。

自民党に入党して、党員として自民党を支えてください。
入党資格
わが党の綱領、主義、政策等に賛同される方
満18歳以上で日本国籍を有する方
他の政党の党籍を持たない方
自由民主党

たしかに、綱領、主義、政策等に賛同しなければ、意味がありません。
なんでも受け入れる政党って、それこそなんなの?って思います。

ただ、もう党が決まった以上、これで行くしかありません。
当初に比べて数は減るかもしれませんが、当選した人数で改革を保守を目指してほしい。
問題は、当選した人から離党しないよう祈るばかり。

共産党

16~21(日経)
17前後(私の予想。立憲民主党に票が行くので、やや厳しい)
ある意味ブレない党。
ただ今回は同じ思想に近い、リベラルの立憲民主に完全に喰われてしまったので、
議席は減るでしょうね。

立憲民主党

44~70(日経)
46前後(私の予想。少し過大評価に思える。おそらくマスコミの予想どおりには行かない。投票日の雨も不利)
ブレないとか、まっとうとか言いますが、
よく考えてほしい。
政権交代時の、菅内閣のメンバーばかりですからね。
名前は変わったものの、メンバーは何も変わっていない。
政策もほぼ民進党。
何も変わっていない。
なのにここまでの躍進は、希望の党が早く失速したので、
その受け皿として急遽できた政党に目を惹かれただけのこと。

この政党が希望の党と同じタイミングでできていたら、ここまでの躍進は無かった。
ありまにも急遽すぎた所以。
混乱の最中、希望の党の協定書にサインできない(もしくは希望の党から断られた?)
メンバーが多く、その受け入れ先をすぐに枝野幸男氏が作ったのは凄かった。
リベラルな民進党である。
(自民党も英語読みだとthe Liberal Democratic Partyでリベラルですから。リベラルの意味合いが難しい)

結局のところ、「希望の党」も「立憲民主党」も新党ゆえに、
目新しさはあるが、実績は何もない。
だからこそ、浮動票として国民にアピールするしかない。
自民党、公明党、維新、共産、社会は実績をアピール。
この差がある。

そして選挙後、一定数の議席は確保する。
問題は2年後2019年に参議院選挙だ。
今度は「立憲民主党」の実績が問われる選挙になる。
参議院議員で民進党にいた議員たちも、
おそらく「立憲民主党」の人気にあやかり入党してくることだろう。
しかし、2年後は実績重視。
今回のような風が吹くかはわかりません。

維新

4~16(日経)
11前後(私の予想。終盤少し盛り返すのでは?)
かなり厳しい選挙と言える。
ただかつては、マスコミ報道は劣勢と伝えられていたが、
橋下徹氏の演説で回復したこともある。

意味合いとしては是々非々で与党にも野党にも成りうる存在。
維新は少なくとも対案を出したり、話には応じる姿勢がある。
それゆえに与党に近くなってしまうのだが。
意外と維新の選挙結果は重要だと思う。

社民

1~3(日経)
1(私の予想。小選挙区ひとつは固いので、比例が立憲民主に奪われて厳しいと思う)
BSプライムニュースでは、福島瑞穂が出演。
ある意味ブレない、パート2。
司会の反町氏もそれがわかりにわかりきっているので、
あっとういまに受け流す。
あの対応は凄い。
地上波の報道MCも見習うべき。

1議席は有力として、比例でもうひとつとれるかどうかですね。

こころ

0~0(日経)
0(私の予測。1と書きたくところだけれど、現状は厳しい)
0は寂しいですが。
中野正志の主張は、ある意味聞き応えはある。
「希望の党」に行った中山恭子氏がどういう思いなのか、
そっちの方が気になる。
もしかしたら、また戻ってくるかもしれませんね。
それもあり。

無所属

14~34(日経)
30前後(私の予想。これは全くわかりません。無所属一覧という表がが無い)
今回の選挙ほど無所属が多い選挙はないと思います。
元々地盤が強い方が多いので、有名な方は当選してくるでしょうね。
そしてその無所属の方が、どの政党に行くのか?
選挙後が気になります。

政党交付金の兼ね合いがあり、
議員数割と得票数割がキーポイントなんですよね。
HUNTER(ハンター)|ニュースサイト

期日前投票の増加

総務省は16日、衆院選の期日前投票(小選挙区)について、公示翌日の11日から15日までの5日間の中間状況を発表した。投票者は410万7108人で、有権者(9日時点)の3・86%にあたる。投票者、割合ともに、衆院選で期日前投票が導入された2005年以降で最も高かった。

総務省は「周知啓発をして期日前投票が有権者の中で浸透してきた。また、駅前やショッピングセンターなど投票しやすい場所に投票所を設置したことも要因ではないか」と話しています。時事ドットコム YOMIURI ONLINE NHKニュース

たしかに期日前投票ができる場所が増えたことも要因のひとつではあると思います。
私もほとんど期日前投票。
本当に簡単なのでぜひ活用してほしいです。

しかしながら、それは都心のみで田舎では期日前投票の場所はごくわずか(私の地区では3ヶ所のみ)
投票日に行く場所の方が近いところが多い。
ここがやはり期日前投票の限界でもある。

そして、そもそも期日前投票に行く意志がある人は、普通に投票日にも行っています。
投票しようと強い意志を持って行動する人。
なんとはなしに期日前投票へ、という「ながら投票」は見込めません。
いくら全開の期日前投票よりも増えたと言っても、
いつも通り投票をしていた人が増えただけであって、
全体の底上げになっているかは疑問が残るところ。

衆院選投開票日の22日は台風で大雨

となると組織票が固い、自民党、公明党、共産とは有利。
浮動票を見込む、「風」を得たい「希望の党」「立憲民主党」は不利。
少なくとも新聞党で予想されている、最大の議席数よりは減ることでしょう。
天候のことまでは予想していませんから。

そもそも各マスコミの情勢分析は正しいのか?

これの真価が問われることになります。
基本、コンピューターによる電話で、相手が有権者かどうかすらわかりません。
各新聞、各テレビ局を名乗り、それに受け答える人はそのマスコミが嫌いであれば切るでしょう。
好きであれば、そのまま質問に答えていくという流れ。
左なら左、右なら右に受け答えする可能性もあります。
これが公平であるかどうかは激しく疑問。

とにかく自分が選挙に勝たないことには何も始まらない。

つまるところ、ようは選挙に勝つ。
何がなんでも勝つ。
それが政治家。
「銀河英雄伝説」のヤン・ウェンリーがよく言いますが、
政治の不信ではなく、政治家個人の不信である。
それを国民がどう評価するか、投票するか。

投票に行く意志

選挙に行かない人は、今の選挙の流れに身を任せる、
自分の自由意思を行使することなく白紙委任したということ。
「投票しない自由を行使する」
であれば、どういう結果になるにせよ、文句を言うことすらできません。
舞台を見ずに、観劇感想を書くようなものです。
ちなみに日本では罰則はありませんが、海外にはあります。
罰金があるので投票率は高いです。
でも、日本はしません。
各々の国の事情があるのでしょう。

「投票しない自由を行使する」行為は、
自ら考える思考を停止させてしまう行為に他ならない。
あくまで私の意見であって、押しつける気はありません。

投票する人がいない、どの政党を選べばわからない、という方もいます。
私としては投票所に言って白紙でもダメだと思います。
そこへ行けば嫌でも自分なりに考える。
ギリギリになれば、人間何かしら考えます。
そして候補者名、政党名を書いて投票する。

その結果、その候補者が何をしたか?政党が何をしたかを見つめ直す。
それが自分の人生においても何らかの影響を与える。
次の選挙で同じ候補者、同じ政党に投票してもいいし、
「前回全く何もしなかった」と思えば違う候補者、政党を書けばいい。
何より自分で判断することが重要だと思います。
回りの意見を聞いてもいいですが、最終的に投票するのは自分自身。

「参政権」国民が直接または間接に国政に参加する権利。

選挙結果が楽しみです。
YOMIURI ONLINE
日本経済新聞

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