素人のど自慢番組の機械採点と、人間の個性

   

「ただし気がかりなのが、草分けの『THEカラオケ★バトル』ですね。採点が機械ということもあり、最近では出場者が高得点を得る攻略法を学んでいるのか、100点満点が続出してます。なんだか歌唱法が似たりよったりで、個性がなくなってきているように思えるんですよね。今回は日テレの『歌唱王』のほうが、個性があって聴き応えがありました」

ミュージカル、舞台観劇をする私としては、
これはすごくわかる。

たしかどこかの観劇感想にも書いたけれど、あくまでカラオケの機械の採点。
それに合わせて歌う。
たしかにうまい。
だけれど、その歌声が他の人々にとって、
心に染みいるものになっているかはわからない。

機械の完璧さとは無縁の微妙な抑揚、歌詞の意味、個性なる歌声が、人々の心を共感させる。
ミュージカル系は特にそれが強い。
だから私の心は震える。
しかし、このミュージカル系の歌声が苦手な人が多いのもまた事実。

私のサイトで舞台の観劇感想の採点をしていますが、
あくまで私の視点であって、他の人はもっと高かったり低かったりするでしょう。
それは人間が採点するから。
「競技」の採点なら誰にでも明確にわかけるれど、
「芸能」には採点すべきものがない(あえて言うなら集客力。テレビだと視聴率?)

とはいえ、口パクではない本物の歌声を聞くことができるのは幸いだ。
一般視聴者の耳が肥えてくるのはいいこと。
そして舞台やミュージカルにも足を運んでもらいたい。
デイリー新潮

 - 芸能