ウルトラマンAの最終回を見た(市川森一脚本)

      2015/02/20

たまたま見たのですが、
けっこう驚きな内容。
しかも、この脚本、先日亡くなられた市川森一さんでした。


内容的には、
サイモン星人という小さな宇宙人が、
(ウルトラマンでいうピグモンみたいな感じ)
子供たちにいじめられていて、
それをエースである北斗がいさめる。
か弱い、小さな宇宙人を守るのだと。
そんなとき、今までエースが倒してきた超獣が合体した、
最強超獣ジャンボキングが現われ街を襲う。
ジャンポキングはなぜだか、
サイモン星人を返せば街を襲うのをやめるという。
子供たちは、
「自分の街が救われるから渡せばいい」
「いや、絶対に渡してはいけない。守るんだ」
と賛否両論。
北斗も
「渡してはいけない。君たちが守るんだ」
と、子供たちにか弱いものを救う優しい心を伝える。
最強超獣ジャンボキングは街を壊し続け、
極東を防衛するTACの攻撃も全く通用しない。
そんな中、突然サイモン星が北斗にテレパシーで語りかける。
(ここで黙っていればと私は思うのだけれど)
自分はヤプールの化身で(敵の親玉)
あのジャンボキングを操っているのは自分だと。
だが、もうお前は私を殺せない。
なぜなら、私は子供たちの信用をえて、
さらに君自身が子供たちに守れと伝えた。
その子供たちとの約束を裏切ることはできないと。
悩む北斗。
ただ、このままでは街が破壊され続ける。
北斗は悩みつつもも、子供たちの前でサイモン星人を撃つ。
驚く子供たち。
守れと言ったのに、なぜ殺したのかと。
北斗は本当のことを話す。
この宇宙人はあのジャンボキングを操っていた悪の親玉で、
私にテレパシーで語りかけてきたからだと。
納得いかない子供たち。
なぜ自分たちにはそのテレパシーがわからず、
北斗だけがわかるのかと。
そんなのがわかるのはウルトラマンエースだけだと。
つめよる子供たちに北斗は決断する。
「それは僕がウルトラマンエースだからだ」と。
そして子供たちの前で最後の変身をして、
ジャンボキングを倒しウルトラの国に帰っていくというお話。
物凄く深い脚本でビックリ。
ヤプール星人という悪の親玉が、
途中でばらしてしまうのは残念ですが、
子供たちを使ってのやりとりは面白いし、深い内容でした。
こういう脚本を経て、
「太陽にほえろ!」などの脚本にどんどん抜擢されたのでしょうね。
デイリースポーツ

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