奇跡の人2009 簡易観劇感想
初日、観劇しました。
ややネタバレあり。
過去に3度観劇していて、今回が4度目。
菅野美穂のヘレンが観られなかったことが、今でも心残りではあります。
今回、初演しか観る機会がありませんでした。
ということで、前々から予定をたてていて、かなり前方の席で観劇。
ホリプロのおべっか使うわけではないけれど、
ハッキリ言って、すばらしいと思う。
アニー・サリヴァン役の鈴木杏はどうなることか、
正直心配していたのですが、
大竹しのぶ、田畑智子に負けず劣らず、独自のサリヴァン役を確立。
これはすばらしい。
最初は、ちょっとセリフの言い回しが早いかな?とも思ったのですが、
すぐに元に戻りました。
カツゼツいいですよ。
昔の鈴木杏とは全くの別人で、本当に舞台女優になったという感じ。
今回はトラウマである、弟のジミーのフラッシュバックが強いです。
影絵のような演出は抜群だと思う。
本人も述べていますが、
実際のアニー・サリヴァンも当時20代前半で鈴木杏とかぶり、
両親との対立もすごくうなずける感じ。
で、特に一番思ったことは、
「にぱ~~~」という演出。
これ、誰が考えたのでしょうか?
演出の鈴木裕美氏なのかな?それとも鈴木杏?
鈴木杏はアニメ好きですし・・・ありうる(笑)
鈴木杏のアニー・サリヴァンも凄かったのですが、
それと同格ぐらい素晴らしかったのが、ヘレン役の高畑充希。
ピーターパンの主役としても有名。
私も過去に観劇しています。
ミュージカルピーターパン 2007年観劇感想
彼女はイメージ的に失礼ながら、
美少女キャラ、華があるタイプではないと思う。
ショートカットの髪形のせいかもしれませんが、ピーターパンのような男っぽい少年役、
「3年B組金八先生」での田口彩華役のような、少しツン!とした感じ。
それが彼女の個性だと思いました。
ところが!!
今回、おそらくカツラ?のせいもあるとは思いますが、
かなりかわいい雰囲気、お人形さんのよう。
ヘレン役は申し訳ないのですが、かわいい子がやらないと観ていてつらい部分があるんです。
あまり言いたくはないのですが、これは仕方のないところ。
そのヘレンをカツラをつけた高畑充希が演じると、ものすごくかわいいわけです。
これは本当に当たりだと思う。
よくあるんですよね、自毛よりもカツラのほうが似合うってこと。
髪質とかが変わると、人の雰囲気さえ変わる。
その可愛らしさだけでなく、
表情も千変万化。
ここまで表情が作れる子とは思いませんでした。
眉毛を上下させたり、瞳の動かし方なり、かなりすばらしいです。
視線と全く別方向に歩いてますから。
2階で演じている時は、こちらもハラハラドキドキです。
特に思ったのは、ヘレンの動きの切れ。
おそらく、ピーターパンを演じているぐらい、彼女は運動神経がいいと思う。
だから、私が今まで観たヘレンに比べると、動きが物凄く機敏。
ヘレンが最初に登場する、回転舞台でのところも、素早い動きでした。
この動きの切れが今までのヘレンとは全く違うところ。
そして「ウォーター」の場面。
嗚咽を吐きながら、自分の記憶を呼び戻そうとするヘレン。
かつては覚えていたかもしれない単語、「ウォーター」を必死に思い出そうとする。
う~~~ん、まいった。すばらしいよ、本当に。
過去を美化せずとも、もしかしたら私が観た中では歴代最強かもしれない。
(菅野美穂、観てませんが)
さらにさらに、母親役の七瀬なつみが、ものすんごく素晴らしい。
母親としての温かさ、時に驚愕、時に力強く、時に愛情。
感情表現と声の迫力は物凄いです。
この母親役は当たり役。
ただ、激しい場面だけでなく、
駅で鈴木杏とからむ落ち着いた場面が、じつは一番素敵だと思う。
父親の佐藤B作は、言うまでもなくベテランですから言うことないですし、
伯母の重田千穂子もうまいです(「お江戸でござる」のあの雰囲気ですから)
ジェイムズ役の中尾明慶は、
重要な役だし、すごく楽しみにしていたのですが、
正直、声質はまだまだ舞台声ではない。
高音だし、声が軽い。
演技は頑張ってますけどね。
ここはこれから頑張ってほしいな。
過去に私が観た方が、山崎裕太、川平慈英、
長塚圭史(おっとタイムリーな話題。常盤貴子さんと入籍した方ですね)
と、かなり豪華。
これから、舞台では舞台特有の声質にしてもらえると嬉しい。
後は・・・
照明、前よりも全体的に明るくなったような気がする。
スープがわざと固形物(ポップコーン的?)なものになった、感じでしょうか?
伝説と化すかもしれない、鈴木杏&高畑充希コンビの「奇跡の人」
間違いなくおすすめの舞台。
ただひとつ気になるのは、体力が物凄く消耗するし、水びだしになるわで、
1日2公演の時は、大変だな~とつくづく思います。
体調管理も重要。
簡易感想では無くなってしまった。
書き出すと止まらないほど素晴らしい舞台でしたから。
『奇跡の人』1997年 観劇感想
『奇跡の人』2003年 観劇感想
『奇跡の人』2006年 観劇感想
『奇跡の人』2009