« AKB歌劇団「∞・Infinity」11月3日18時公演中止 | メイン | 小学館「小学五年生」「小学六年生」休刊へ »

2009年10月24日

奇跡の人2009 簡易観劇感想

初日、観劇しました。
ややネタバレあり。

過去に3度観劇していて、今回が4度目。
菅野美穂のヘレンが観られなかったことが、今でも心残りではあります。

今回、初演しか観る機会がありませんでした。
ということで、前々から予定をたてていて、かなり前方の席で観劇。

ホリプロのおべっか使うわけではないけれど、
ハッキリ言って、すばらしいと思う。

アニー・サリヴァン役の鈴木杏はどうなることか、
正直心配していたのですが、
大竹しのぶ、田畑智子に負けず劣らず、独自のサリヴァン役を確立。
これはすばらしい。
最初は、ちょっとセリフの言い回しが早いかな?とも思ったのですが、
すぐに元に戻りました。
カツゼツいいですよ。
昔の鈴木杏とは全くの別人で、本当に舞台女優になったという感じ。

今回はトラウマである、弟のジミーのフラッシュバックが強いです。
影絵のような演出は抜群だと思う。
本人も述べていますが、
実際のアニー・サリヴァンも当時20代前半で鈴木杏とかぶり、
両親との対立もすごくうなずける感じ。

で、特に一番思ったことは、
「にぱ~~~」という演出。
これ、誰が考えたのでしょうか?
演出の鈴木裕美氏なのかな?それとも鈴木杏?
鈴木杏はアニメ好きですし・・・ありうる(笑)

鈴木杏のアニー・サリヴァンも凄かったのですが、
それと同格ぐらい素晴らしかったのが、ヘレン役の高畑充希
ピーターパンの主役としても有名。
私も過去に観劇しています。
ミュージカルピーターパン 2007年観劇感想

彼女はイメージ的に失礼ながら、
美少女キャラ、華があるタイプではないと思う。
ショートカットの髪形のせいかもしれませんが、ピーターパンのような男っぽい少年役、
「3年B組金八先生」での田口彩華役のような、少しツン!とした感じ。
それが彼女の個性だと思いました。

ところが!!
今回、おそらくカツラ?のせいもあるとは思いますが、
かなりかわいい雰囲気、お人形さんのよう。
ヘレン役は申し訳ないのですが、かわいい子がやらないと観ていてつらい部分があるんです。
あまり言いたくはないのですが、これは仕方のないところ。
そのヘレンをカツラをつけた高畑充希が演じると、ものすごくかわいいわけです。
これは本当に当たりだと思う。
よくあるんですよね、自毛よりもカツラのほうが似合うってこと。
髪質とかが変わると、人の雰囲気さえ変わる。

その可愛らしさだけでなく、
表情も千変万化。
ここまで表情が作れる子とは思いませんでした。
眉毛を上下させたり、瞳の動かし方なり、かなりすばらしいです。
視線と全く別方向に歩いてますから。
2階で演じている時は、こちらもハラハラドキドキです。

特に思ったのは、ヘレンの動きの切れ。
おそらく、ピーターパンを演じているぐらい、彼女は運動神経がいいと思う。
だから、私が今まで観たヘレンに比べると、動きが物凄く機敏。
ヘレンが最初に登場する、回転舞台でのところも、素早い動きでした。
この動きの切れが今までのヘレンとは全く違うところ。

そして「ウォーター」の場面。
嗚咽を吐きながら、自分の記憶を呼び戻そうとするヘレン。
かつては覚えていたかもしれない単語、「ウォーター」を必死に思い出そうとする。
う~~~ん、まいった。すばらしいよ、本当に。
過去を美化せずとも、もしかしたら私が観た中では歴代最強かもしれない。
(菅野美穂、観てませんが)

さらにさらに、母親役の七瀬なつみが、ものすんごく素晴らしい。
母親としての温かさ、時に驚愕、時に力強く、時に愛情。
感情表現と声の迫力は物凄いです。
この母親役は当たり役。
ただ、激しい場面だけでなく、
駅で鈴木杏とからむ落ち着いた場面が、じつは一番素敵だと思う。

父親の佐藤B作は、言うまでもなくベテランですから言うことないですし、
伯母の重田千穂子もうまいです(「お江戸でござる」のあの雰囲気ですから)

ジェイムズ役の中尾明慶は、
重要な役だし、すごく楽しみにしていたのですが、
正直、声質はまだまだ舞台声ではない。
高音だし、声が軽い。
演技は頑張ってますけどね。
ここはこれから頑張ってほしいな。
過去に私が観た方が、山崎裕太、川平慈英、
長塚圭史(おっとタイムリーな話題。常盤貴子さんと入籍した方ですね)
と、かなり豪華。
これから、舞台では舞台特有の声質にしてもらえると嬉しい。

後は・・・
照明、前よりも全体的に明るくなったような気がする。
スープがわざと固形物(ポップコーン的?)なものになった、感じでしょうか?

伝説と化すかもしれない、鈴木杏&高畑充希コンビの「奇跡の人」
間違いなくおすすめの舞台。
ただひとつ気になるのは、体力が物凄く消耗するし、水びだしになるわで、
1日2公演の時は、大変だな~とつくづく思います。
体調管理も重要。

簡易感想では無くなってしまった。
書き出すと止まらないほど素晴らしい舞台でしたから。

『奇跡の人』1997年 観劇感想
『奇跡の人』2003年 観劇感想
『奇跡の人』2006年 観劇感想
『奇跡の人』2009

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:

コメントする